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ウェブメディア6人の編集長がIT業界の将来を議論 - (page 4)

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国内のIT業界が元気になるには

三木氏:

 日本のIT業界が元気を失っていることは、すごく寂しいと思います。それを少しでも変えることは、やっぱりメディアの喜びであると思うんです。そういう意味で、今はWeb何点ゼロかは知りませんけれども、そういうもので満足できない状況は、必ずあるはずだと思っています。そこで@ITの場合は、日本のIT業界が少しでも元気になるような情報を提供できたらいいなと、常に思っています。

別井:

 三木さん、何で日本のITって元気ないんですかね。

三木氏:

 難しい質問ですが、やはり「借り物」だという意識も、根底にあるのではないでしょうか。IT技術のほとんどが米国からやって来て、そのカタカナ用語を一生懸命勉強して、使うことばかりやらされて、でもなんだかやっぱり分からない――という感じでしょうか。

別井:

 すごくそこは同感します。日本発のものが全く出ないんですよね。これはもう何年も言われていることなのに。やはり日本発が出ないことを、もう少し考えていかないと、カタカナばかりになるのかなと感じるんですよ。

 だから、メディアができるだけ手伝いたいと思って、CNET Japanではベンチャー企業を手厚くフォローしています。特に、ITのベンチャーを元気付けることをキチンとやっていくべきじゃないかということを、メディアとして訴えているつもりです。

冨田:

 社会が悪いとか、ITが悪いとか色々と言われていますが、社会にしろIT業界にしろ、それを構成するのは1人1人の個人です。そこで、builder編集部がフォーカスするのは、IT業界を支えている開発者1人1人です。会社に所属していても、フリーランスでも、日曜プログラマでもいいわけです。

 もうちょっと進めて言うと、読者はエンドユーザー・コンピューティング、つまり人事部とか総務部の人たちでもいいのです。自分の仕事がこれでラクになるという問題解決の場になっていきたいと思っています。

大野:

 CNET Japanは、テクノロジを知る、builderは作るためのメディアです。一方でZDNet Japanは、テクノロジを使うためのメディアです。使うというところに必要な情報だけにフォーカスしています。この意味で言うと、CNET Japan編集長の別井とは逆で、私は日本発のモノなんて1つも要らない。

 日本のIT産業は、それこそ商社のように、いいモノを見つけてきて、運んで、利益を出せばいいんです。日本全体がそれを指向するのもアリだと思っています。日本の現在のIT利用形態を見ていると、そちらにフォーカスすればいいのにと思うのです。

 ただし、海外で作ったものを国内に持ってくると、不整合が出ます。そこで、その不整合を埋める需要が出てきます。SIerのような組織がこれに対処することはもちろんですが、個人個人のプログラマがちょっとしたスクリプトを書くとか、もしかしたら、もっと先にはbuilder編集長の冨田が言ったように総務部や人事部の人がちょっとしたPerlスクリプトを書くとか、そういう状況も起こり得るのかもしれません。

 ITはツールでしかないので、「ツールをわざわざ自分で作らなくても、あるのであれば使えばいいでしょう」というのがZDNet Japanのスタンスです。ただし、使うというところにもITのスキルは当然必要です。また、自分たちに何が必要なのかも真剣に考えなければなりません。作ることだけが創造的なわけではありません。使い方にも創造性が求められ、それはつまり、どう使うかが競合優位性につながることを意味しています。我々は、そこにフォーカスしています。

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