USEN株の下落が止まらない。年初に886円だった株価は足元で下落基調が加速。9月30日には155円まで下落した。かつての新興市場の中心銘柄も市場関係者の注目度が低下している。
USENは通信カラオケ機器のBMB、人材派遣・紹介のインテリジェンスを相次いで子会社化するなど、グループ再編を相次いでいるが、株式市場では「具体的なシナジー効果創出が読めない」(外資系証券)など、評価は芳しくない。
足元の株価下落の主因になっているとみられるのは、1株あたり価値の希薄化。一連の子会社で用いたのは株式交換方式。子会社の株式を取得する際、現金の代わりに自社株式を割り当てるもので、USENはその交換用の株式を新たに発行。それによって発行済株式が大幅に増えており、従来から同社株を保有していた株主は1株当たりの価値が低下。宇野康秀社長の保有比率も、保有株数自体は変わっていないにもかかわらず、従来の44%から32%へ低下している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」