ライカ、来夏に大型一眼レフS2、フルサイズより1.6倍大きな撮像素子搭載で

 ライカカメラは9月23日、プロ向けデジタル一眼レフカメラ「S2」と交換レンズ「Sレンズ」で構成する「Sシステム」を、ドイツ・ケルンで開催中の写真関連の見本市・フォトキナで発表した。ライカ自身がつくった35mm判(通称ライカ判)に比べ面積が 1.6倍大きい大型の撮像素子を搭載したのが特徴。来夏にもヨーロッパで発売する。なお、日本での発売時期や価格は未定。

 S2が搭載する撮像素子は、同社が新たに開発した30mm×45mmの「ライカプロフォーマット」で3750万画素。レンズマウントには新たに開発したS-バヨネットを採用した。また、S2で使用する新フォーマットの「Sレンズ」も併せて発表。オートフォーカスの広角、標準、マクロ、望遠の単焦点レンズ4本と、超広角、チルト&シフト、超望遠の各単焦点レズとズームレンズを発売する予定だ。ボディ、レンズともに防塵・防滴構造を採用した。

 S2のもう1つの特徴はデュアルシャッターシステム。最高で4000分の1の高速シャッターが切れるフォーカルプレーンシャッターに加え、レンズ内シャッターを備える。レンズシャッターはストロボ撮影時に全スピードで同調するためスタジオ撮影などに便利。場面に応じてボディ内蔵のフォーカルプレーンシャッターと使い分けることができる。背面には46万画素の3型液晶ディスプレイを備え、端子類は、USB2.0、LEMO、HDMI端子を搭載した。

 メモリカードは、コンパクトフラッシュとSDHCカードの両方に対応。32GBのカードにRAWデータモードを使用した場合、400枚以上の写真が保存できる。

ライカカメラジャパン=http://www.leica-camera.co.jp/home/
フォトキナ2008(英語)=http://www.photokina-cologne.com/

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