ウォール街が自らの再定義に悪戦苦闘する中、Cisco Systemsは最新版のコラボレーション製品を次々と発表し、Microsoft、IBM、Oracleといったライバル各社に対抗しようと活気づいている。
CiscoのUnified Communications部門でバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるRick McConnell氏は、「Unified Communicationsプラットフォームの包括的アップデートや、『WebEx』と『Telepresence Expert on Demand』に対応した新しいコラボレーションクライアントを含むもので、当社としても大規模なローンチだ」と述べている。
「Unified Communications System Release 7.0」では、SymbianやBlackberryに加えて、Windows Mobileもサポートする。なお、McConnell氏によると、iPhoneのサポートは現在対応中だが、Androidのサポートは現時点では予定していないという。さらに、MicrosoftやIBMといったライバルから出ているコラボレーションスイートとの相互運用機能も強化された。また、Release 7.0では、自宅などのリモート環境からの接続にルーターが不要になったと、McConnell氏は説明している。
Ciscoが2007年3月に32億ドルで買収したWebExのウェブ会議サービスは、ウェブアプリケーションプラットフォームへと姿を変えた。新装された「WebEx Connect」は電子メール、スケジュール管理、チームの共有スペース、ブックマーク、ドキュメント共有などを含み、Unified Communicationsの製品群と一体化する。Salesforce.comやFacebookといった他のウェブプラットフォームと同様に、WebExではサードパーティーがプラットフォームと一体化したアプリケーション(ウィジェット)を開発して、マーケットプレースを通じて販売できる。Ciscoでは通話ソフト、テレビ電話、短縮ダイヤル、連携型プレゼンス管理に関するウィジェットを追加する予定だ。
Ciscoが最近買収したPostPathとJabberについては、数カ月以内にWebEx Connectの電子メールとインスタントメッセージに組み込まれるとMcConnell氏は話している。WebExの価格は1シートあたり毎月10ドルを切る予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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