ソーシャルニュースサイトのDiggは、Highland Capital Partnersが率いるシリーズC投資ラウンドを通じて、2870万ドルを獲得し、大規模なサイトの拡大を計画していることを正式に発表した。
最高経営責任者(CEO)のJay Adelson氏は、同社のブログで、「Diggにとって、今日は重要な日だ。われわれは、これまでのDiggの歩みの中でも最大規模となる、大規模な拡張計画を明らかにする。新たな資金調達ラウンドを通じて、われわれは、これまで数カ月間にわたって取り組んできた、インフラへの投資、新機能の開発、国際的な拡大、それに伴う必要人材の確保など、数多くの計画を加速していくことになる」と記した。
ここで話題となっている拡張計画は、すでにAdelson氏や、Diggの創設者であるKevin Rose氏が、これまでの四半期ごとのウェブキャストなどを通じても、繰り返し語ってきた内容が数多く含まれている。さらに、Diggを英語以外の言語に翻訳したり、サンフランシスコにおける「大幅な」人材強化を図ったりすることも視野に入れた、地理的な分野での選択肢も計画している。
Diggは、買収をめぐるうわさが絶えない状況にあり、さまざまなメディアやシリコンバレー企業が、買収に興味を持っていたと伝えられている。Diggは、元米副大統領のAl Gore氏が立ち上げたCurrent Mediaからの1億ドルの買収提案を拒否しており、その後、Current Mediaは、独自に社内で「Current News」と呼ばれるソーシャルニュースを立ち上げた。2005年にMySpaceを買収したNews Corp.も、Diggの買収に関心を示してきたと報じられ、GoogleがDiggの買収を望んだといううわさも絶えないようだ。
Diggは、資金調達後の評価額などを明らかにしてこなかったが、最も有力な買収提案企業でさえも、Diggの経営陣の希望に沿う買収額を提示しようとはしなかったとされている。だが、ますます困難になってきている経済事情を乗り切る上でも、Diggの評価額が大きくなるならば、Diggは価格を強く主張しやすくなる可能性がある。Diggが、しばらくの間は売却交渉を見送るのか、それとも、さらなる好条件の買収提案を引き出すため、今後も努力を続けるのかどうかは、現時点では定かでない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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