携帯電話会社のSony Ericssonは米国時間9月23日、無制限の楽曲ダウンロードを目玉とする新しい音楽サービス「PlayNow Plus」を立ち上げると発表した。
新サービスは、英国の音楽配信会社Omnifoneの技術を利用して、4大レーベルの楽曲を提供する、とSony Ericssonはプレスリリースの中で述べた。
PlayNow Plusは、ライバルのNokiaが2007年12月に発表した音楽サービス「Comes with Music」と競合することになるが、サービス開始時点では、Comes with Musicより充実した音楽ライブラリを提供できる見込みだ。EMIはまだComes With Musicへの参加を決めていない。
だが、PlayNow Plusが提供する楽曲の数は、Comes With Musicより少ない可能性がある。プレスリリースによると、Sony Ericssonは最終的に、デジタル著作権管理(DRM)ソフトウェアで保護された500万曲を提供する予定で、ユーザーは契約期間中、楽曲を保存しておけるという。また、契約を終了した場合も、ユーザーは「多数の」DRMフリー曲を保持できる。
Dow Jonesの報道によれば、Sony Ericssonのコンテンツ取得担当マネージャーのMartin Blomkvist氏は、PlayNow Plusユーザーが半年の契約期間中、DRMフリーの楽曲を最大100曲保持できると述べたという。これに対して、Comes With Music対応のNokia製デバイスを購入するユーザーは、1年間無制限に楽曲をダウンロードでき、これらの曲を1年が過ぎた後もずっと保持できる。ただし、著作権保護の枠組みにより、非対応の端末に楽曲を転送することはできない。
PlayNow PlusとComes With Musicはいずれも、伸び悩むサブスクリプション型音楽配信市場のてこ入れが目的だ。人々がすでに、データ通信やテキストメッセージングなどさまざまな有料サービスを利用していることから、音楽業界は携帯電話への音楽配信に魅力を感じている。レコード会社は、携帯ユーザーが楽曲の対価として月額料金を支払うことに抵抗がないのではないか、と期待しているのだ。
Sony Ericssonは数週間後にPlayNow Plusサービスをスウェーデンで開始し、2008年第4四半期から2009年第2四半期にかけて他の国にも順次拡大する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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