Adobe Systemsは米国時間9月23日、「Creative Suite 4(CS4)」の詳細を発表した。2007年4月の「Creative Suite 3(CS3)」のリリース後初めてのアップデートで、10を超えるデザインツールと編集ツールを更新しているという。
2008年10月に一般発売される予定のCS4の価格は、CS3から据え置きで、依然として高額だ。長い間Creative Suiteを使ってきたユーザーは、アップグレードすべきだろうか?
その答えはもちろん、ユーザーがどのツールを必要としているかによる。しかし、CS4に収められたツールの大半が現行版と変わらないことを考えると、最富裕層しか新版に飛びつかないのではないかと、われわれは予想する。おそらく、CS4のさらに次のCreative Suiteでは、より大規模な、驚くべき刷新が行われるだろう。とはいえ、特に「Illustrator」および「Flash」に加えられた時間節約につながる改良が、これらを頻繁に使うプロのクリエイターを引きつけて、アップグレードに向かわせる可能性もある。
Adobeは、CS4で、Flashをはじめとする旧Macromediaの資産を含む、10を超えるアプリケーションのインターフェースを統一することを目指した。作業スペースの切り換えに使うプルダウンメニューはどれも似ていて、瞬時に開閉するFlashベースのパネル同様、カスタマイズもできる。企業のデザイン部門であれば、チーム内で作業をすばやく分担して共有できる機能が多数強化されていることに気づくだろう。
Adobeは、アプリケーション間の統合についても改善を続けている。1つ例を挙げると、「After Effects」は「Photoshop」の3Dレイヤーをインポートしたり、コンテンツを直接Flashにエクスポートしたりできる。
最新フォーマットのサポートで「Adobe AIR」アプリケーションの作成が容易になったほか、高解像度ビデオおよびモバイルコンテンツに関する作業のオプションも拡充された。以下に、その主なものを挙げる。
「Photoshop CS4」は、GPUを利用したパフォーマンス向上が初めて可能になるほか、64ビット版のWindowsもサポートする。
「Illustrator CS4」では、「マルチプルアートボード」という新機能を搭載して、複数のプロジェクトをIllustratorで同時に扱うことがようやく可能になる。
「Flash CS4」は、アニメーションモデルを再設計し、わずか2段階の操作でステージ上のオブジェクトに動きをつけられるようになる。Flash CS4はまた、新たにXMLベースのファイルフォーマットも導入している。
「Dreamweaver CS4」は、プロパティパネルの中も含め、CSSコーディングへのショートカットを多数提供する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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