Adobe Systemsの「Creative Suite 3」が好評だ。
NPD Groupがまとめた小売データによると、Adobeがこの4月にリリースした主力製品の最新版Creative Suite 3(CS3)が前版をはるかに凌ぐ勢いで売れている。
当初6カ月間の販売本数は、2005年5月にリリースされたCreative Suite 2(CS2)に比べ87%増。米国内の店頭およびEコマースサイトを通じた販売額もほぼ同率の増加だ。
「CS3の投入は大成功、場外ホームランだ」と、NPD DataのアナリストChris Swenson氏は評価した。
この成功について、同氏は、AdobeとMacromediaが合併して可能になったそれぞれの製品を連携させるという戦略が顧客に受け入れられたのだと説明している。
「連携が改善されたためクリエーターや開発者の作業時間が大幅に短縮した。だから、みんな競ってこの製品を買っている」。たとえば、写真を編集するパッケージPhotoshopのファイルをウェブ制作ツールDreamweaverで使うなどといったことができる。
一方、通常はAdobeが直接扱う法人販売は店頭よりは鈍く、当初6カ月間の販売本数はCS2に比べて約25%増にとどまった。
「CS3の米国内法人販売は良好、米国内小売販売は火の付いたよう」と同氏は表現した。
同製品の販売は同社収入の大部分を占めているため、ファイナンシャルアナリストはCS3の売れ行きに注目している。
10月初めに開催された同社のMaxカンファレンスで行ったファイナンシャルアナリストと報道各社に対する説明の中で、同社は収入に関連してCS3がCS2を上回る勢いで売れていることを認めた。
9月には、アナリストの第3四半期売り上げ見通しを上回り、年間見通しも上方修正している。
NPDの数字をエディション別に見ると、Design Premiumエディションが最もよく売れ、小売販売の半数以上を占めている。最も高価なMaster Collectionエディションは小売販売本数では約2%にとどまった。
Swenson氏によると、Design Premiumエディションは最も人気があり、デザイナーや開発者が一般的によく使用するPhotoshop、Illustrator、Flash、Dreamweaver、InDesign、Acrobat 8 Professionalを含んでいるためだという。
Mac版CS3の販売は75%を占め、CS2の販売と一致すると同氏は付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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