東京市場がリーマンショックに揺れる中、新興市場の主要ネット株が頑強な値動きを続けている。東証マザーズ上場で携帯電話向け組み込みソフトのアクロディアや、9月9日付当欄でも取り上げたネット接続代行のフリービット、ネット系企業へのベンチャーキャピタルとネット関連ビジネスのngi groupなどが、リーマンショック前の株価を上回って推移する。
これまで低迷の続いてきた新興市場の主力銘柄たちが、なぜ、この混乱局面で全般相場に対して逆行高となっているのか。
堅調展開の背景のひとつは、世界的な金融市場の混乱から、比較的遠いフィールドでビジネスを行っている企業と見られている点だ。家電メーカーや自動車メーカーなどは米国市場への依存度が高く、為替市場の動向も収益に大きな影響を与える。また、金融系の企業や不動産業者などは、金融市場の混乱が業績面や資金繰りなどに影響を与えるのではないかと懸念されている。
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