その点、これらの銘柄群は財務体質が良く、ビジネスモデル的には内需セクターに属している。今回の金融市場の混乱が業績面に与える影響は軽微だとみられ、個人投資家資金などの逃避先として選ばれているようだ。
もうひとつは値ごろ感の台頭。これらのネット系銘柄は国内景気が後退局面に入った中でも、業績は増益基調が継続する見通しにある。一方で株価は、長期にわたる下落を経ており、割高感の乏しい、いわゆる「手がけやすい水準」まで調整している銘柄が多い。
さらに、今回の全般相場の急落局面での堅調展開を受け、値動きの良さに着目した資金も追随買いに動いているようだ。
ただ、足元で堅調展開を続けているのは、東証マザーズ市場のネット系主力銘柄の一握り。新興市場全般は引き続き、指数設定来の安値水準で不安定な推移が続けている。今後は同じ新興市場内でも二極化の動きが強まっていく可能性もありそうだ。
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