調査会社Forrester Researchは米国時間9月16日、米国のIT支出の2008年における成長率予測をほぼ2倍に上方修正するとともに、2009年の成長率予測については大幅に下方修正した。
2008年のIT支出については、これまでの予想成長率2.8%から5.4%に修正した。
しかし、2009年のIT支出については、これまでの予想成長率10%から6.1%に引き下げた。
Forrester Researchは、経済環境の変化を反映するために毎年4半期ごとに予測を見直しているが、今回の修正について、米国経済と世界市場を席捲している劇的な変化に基づいた最新の予測によるものだとしている。
同社の調査アナリストであるAndrew Bartels氏は、次のように語っている。「経済は2008年第3四半期に(悪い方へ)変化すると思われる。もしそうなれば、IT支出は2008年第4四半期に大幅に鈍化するだろう。2009年の第1四半期および第2四半期も同様だ」
Forrester Researchは、現在の信用収縮が改善し、エネルギーおよび原油の価格が下がるとともに、低金利の恩恵が効果を発揮し始めるにつれ、2009年第2四半期にはIT支出が持ち直すと予測している。
Bartels氏はまた、経済が停滞してもIT支出は成長を続けると予測されるため、経済状況に対する最高情報責任者(CIO)らの懸念が緩和されれば、モバイル技術からソフトウェア指向アーキテクチャ技術にいたるまで、あらゆる支出が急増するだろうと指摘した。
「経済の空模様が良くなれば、CIOたちは積極的になり、こうした技術を買い求めるだろう」とBartels氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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