Googleのエンタープライズ製品事業部門のMatthew Glotzbach氏は米国時間9月4日、Office 2.0カンファレンスの舞台に立ち、「10 Things I could do in the cloud today that I couldn't do a year ago」(現在クラウドでできる、1年前にできなかった10のこと)と題した講演を行った。
10. 何でも持ち出すことができる。Glotzbach氏は「iPhone」の写真を示し、スマートフォンを使えば、携帯電話から「ほとんど何でも」できるということについて話した。Glotzbach氏はGoogle社員であるため、同氏のオンライン生活はもちろん「大半がクラウド」だが、同氏は正しい。「Google Docs」のようなツールにアクセスできるスマートフォンは、フルサイズのコンピュータの有効なバックアップになる。
9. すべての電子メールを検索できる。この主張には反対だ。筆者は、ほかの多くの企業電子メールユーザーと同様、「Microsoft Exchange」に束縛されており、PCの電子メールアーカイブで検索をかけ、探しているデータを得ることはできるが、iPhoneでは、必要なときにデータにアクセスすることはできない。
また、Glotzbach氏は、IMAPにより、ウェブベースのクライアント、モバイルクライアントと同様、ほかのインターフェースから電子メールにアクセスできるようになることについて話した。
8. あらゆる言語で顧客やパートナーと話せるようになる。「Google Talk」のリアルタイム翻訳サービスにより、以前は不可能だった連携が可能になる。いい指摘だ。Glotzbach氏はステージでデモを行い、翻訳ボットをチャットに招待し、その接続を使って、ほかの言語を話す人と会話する様子を示した。
「このサービスはほかのサービスと組み合わせることができる。『Zimbra』やGoogle Docsに組み込まない手はない」(Glotzbach氏)
7. 「Google Sites」やGoogle Docsを使って、簡単かつ安全にプロジェクトを共同で進めることができる。プロジェクトの情報を作成、保存して、必要なときに簡単にパートナーやほかの関係者(ジャーナリスト、一般の人たちなど)に公開できる。Glotzbach氏は、クラウドは「コミュニケーションの流れを効率化」するのに役立つと述べた。この主張には賛成だ。筆者は今、Google Docsを使って、CNETのワークグループ内で文書を共同制作している。グループ外でファイルを共有する必要がある場合も簡単だ。
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