イベントや交流会に行くと数十枚の名刺をもらうが、管理するのは厄介。ましてや挨拶状の送付には苦労する。そこでこのサービスを使えば、スキャンさえしておけば翌日にはその連絡先がデータで届いているという仕組みだ。もちろん既存の汎用スキャナでもある程度、名刺の読み取りは可能だが、識字率は100%とは言い難い。その点で、このLink Knowledgeの人力を介した信頼性は強みを持つだろう。
非常にシンプルなコンセプトだが、名刺社会の日本ならではのサービスだろう。またSaaSへの移行が高まる昨今では、このSaaS型のサービス提供はそのニーズに応えるものだと言える。
また、このサービスの強みとしては、「名刺」というデータベースを保有できる点にある。昨今は価格コムなどを筆頭とするデータベースメディアの注目が高まっている点も考えると、そのデータを活用したサービス展開の需要は大きいだろう。そして、何よりこのサービスの強みは単に名刺をデータ化する点にあるのではなく、それを使った関連サービスにある。
現状ではすでに、名刺のデータに合わせた人事異動の情報配信を行っている。また、名刺交換した企業のニュース配信も行われている。さらに営業管理として、名刺獲得枚数などの営業状況の把握や面会などのコンタクト履歴の管理も可能だ。
今後もこのような名刺から読み取れる「人的ネットワークのデータ」は様々な方面に展開が可能だろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス