ソニーは9月3日、Blu-rayレコーダー6機種とBlu-rayプレーヤー2機種の計8機種の新製品を発表した。独自の高画質回路「CREAS」(クリアス)を搭載し、ハイビジョン画質を鮮鋭感、立体感ある映像で再生するという。
同社では、ハイビジョンテレビとの接続により効果を発揮するクリアスを搭載することで、アナログテレビが終了し、デジタルハイビジョンテレビがスタンダードとなる2011年を見据えたハイビジョン画質「2011年画質」を提案していく構えだ。
Blu-rayレコーダーは、前機種に引き続き「楽しみ方」別で選べる3シリーズをラインアップ。テレビ録画機能を追求したベーシック機「Tシリーズ」、ビデオカメラやデジカメなどのパーソナルコンテンツも楽しめるスタンダードな「Lシリーズ」、ホームシアターユースまでを見据えたハイエンドの「Xシリーズ」で、各2機種ずつ登場した。
共通機能として、高画質回路クリアスを搭載したほか、Blu-ray Disc1枚に、約24時間(ERモード)のハイビジョン映像が録画できる「たっぷりハイビジョン録画」機能を内蔵。録画番組は番組名ごとにフォルダに振り分けられるほか、フォルダ単位で一度にBlu-ray Discにダビングできる「連続ドラマ一括ダビング」も新搭載され、ダビング保存機能を充実した。
また、新独自機能として、EPGデータを活用したおすすめ番組ピックアップ「x-みどころマガジン」を搭載。これはレコーダー側が、「旬」だと思われるテーマやキーワードを自動分析し、合致するトピックを含んだ番組を雑誌の目次形式で毎日紹介してくれるというもの。
従来の自動録画機能からさらに一歩進めて「今まで興味のなかった番組ジャンルまでをも掘り起こせる」ことがメリットとのことだ。
各機種の特徴は以下の通り。
新高画質回路クリアスに、x-みどころマガジン、たっぷりハイビジョン録画と共通仕様の機能をコンパクトにまとめたTシリーズは、320Gバイトのハードディスク(HDD)を内蔵した「BDZ-T55」(T55)と「BDZ-T75」(T75)の2機種をラインアップ。T55とT75の機能差は搭載チューナーで、T75のみ地上、BS、110度CSデジタルチューナーを2基搭載したダブルチューナーモデルとなる。
搭載端子はHDMI出力1系統、D端子1系統と標準的な仕様だ。発売は10月10日より。
デジタルビデオカメラやデジタルカメラなど、パーソナルコンテンツの取り込み、保存、再生に便利な機能を凝縮させたというLシリーズ。320GバイトのHDDを内蔵した「BDZ-L55」(L55)と500GバイトHDDの「BDZ-L95」(L95)をそろえる。
前面にワンタッチダビングボタンを設け、ボタン1つで撮影済みコンテンツをHDDにダビングできるほか、途中まで取り込んだ映像の続きから取り込みを開始する「つづき取り込み」、すでに取り込んだコンテンツはレコーダー側が自動判別する機能などを備える。
上位機L95には、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、SDメモリーカードなどをダイレクトに取り込める「マルチメモリーカードスロット」が搭載されている。
HDV1080i/DV入力を1系統備えたほか、USB端子を前後1系統ずつ計2系統搭載する。Tシリーズ同様に上位機となるL95のみ、ダブルチューナーモデルとなる。発売は9月27日より。
最上位シリーズとなるXシリーズは、500GバイトHDDを搭載した「BDZ-X95」(X95)と、1TバイトHDDの「BDZ-X100」(X100)の2ラインアップとなる。クリアスに加え、高階調映像を出力する高画質LSI「DRC-MF v3」を搭載し、ちらつきやノイズを低減させるとともに、細かい部分はくっきりと、なめかな映像を再現させるという。
筐体には4mm厚のアルミ天面板を採用し、高剛性を実現。偏心インシュレーター、純銅板など防振設計も施されている。
HDMI出力端子2系統を搭載したほか、コンポーネント出力1系統、D端子1系統を装備。各端子は金メッキ処理となる。両機種ともにダブルチューナーを搭載する。発売は9月27日より。
また、レコーダーと合わせて2機種のBlu-ray Discプレーヤーも発表された。高さ60mm×幅430mm×奥行き220mmのコンパクトサイズを実現した「BDP-S350」と、ソニーの単品コンポ「ES」シリーズのテクノロジを受け継いだプレステージモデル「BDP-S5000ES」の2機種で、プレーヤー市場の拡大を狙う。発売は12月6日より。
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