米国人アーティストが語る中国当局による拘束--チベット支援活動の結末 - (page 4)

文:Elsa Wenzel(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年09月04日 07時00分

 拘束されてから4日目の22日、ついに米国大使館の職員に面会できました。私たちは10〜15人の秘密警察官幹部に囲まれて面会しました。

 私たちは誰も治療を受けていませんでした。糖尿病、ぜんそくの患者がいました。わたしはクローン病を患っています。私たちはホーガンが演じるようなヒーローではありませんでした。私たちは全員、4日間眠っていませんでした。さまざまな人たちが病気にかかっていました。

 通常の取り調べでは、金属製のいすに縛られ、傷ができるほどでした。部屋の床には血が飛び散っていました。

 私たちは誰も食べ物を口にできませんでした。朝食には、胸が悪くなるような、アニス、甘草のにおいのするスープと固ゆでたまごが出されました。監獄では、飲み水ももらえませんでした。わたしは生命の危機にあることを説明しようとしましたが。

 (大使館の弁護士は)前例はないが、(中国政府は)私たちを拘束でき、早期に私たちを開放するためにできることは何もないと話しました。

--アメリカで政治的に大問題になると思いましたか。

Powderly:私は騒ぎになるとわかっていました。しかし、米国にもイギリスにも、活動家を入れる拘置所があります。この種の拷問は世界中で一般的に行われています。このことは、中国の「大丈夫だ」という確信を強めています。彼らはDalai Lama氏がテロリストだと考えています。彼らは私たちが中国で殺人を計画していたと言い、ナイフがなかったから、作ろうとしていたと言いました。

 わたしは、何人か(の活動家)がLED Throwniesバナーを持ち出し、使ったことを知りませんでした。彼らはすぐに強制送還されました。

--「Free Tibet?」というメッセージですね。

ええ。わたしは「博士の異常な愛情」のような最後の計画に携わっていましたが、計画を実行することはできませんでした。わたしは無能なスパイです。有能であれば、刺青を入れて、ドイツ製のサングラスをかけて持ち歩くことなど考えないでしょう。逃れたほかの人たちは、Team Americaのトラックスーツを着ていました。Brian Conley氏はイラクから来たばかりで、卓球のメキシコ対シンガポールの試合を見に来たようには見えませんでした。

 結局のところ、私たちは実際には何もしませんでした。私たちが使ったテクノロジは回りくどいものでしたが、何をしようとしていたのか伝えるには十分でした。私たちは「ハイテク」という武器を装備していました。

--どのような武器ですか。

私たちは、コミュニケーション手段として、Twitterを広範囲に利用していました。このことが取調中に知られてしまいました。ですから、今では、Twitterは中国で禁止されているかもしれません。

 わたしは、レーザー、光学レンズ、三脚を持っていました。生体認証でログインし、衛星やブロードバンド接続が可能なコンピュータがありました。私たちは市内のWi-Fiノードの地図を作成していました。

ステンシルのメッセージ 抗議者たちは、緑のレーザーとレーザープリンタで印刷されたステンシルを使って、鳥の巣スタジアム、天安門広場にチベットを支持する巨大なメッセージを投影するつもりだった。これは試しだった。
提供:James Powderly

レーザーを持ち込んだのですか。

 わたしは韓国のソウルから中国入りしました。当時、警備は厳重ではありませんでした。わたしは、レーザーはカメラ関連のものだと説明できると考えていました。中国では、レーザーは違法ではありません。米国では、400mWのレーザーは違法です。わたしは、平和的な抗議の一環として、レーザーを責任を持って使っています。

 わたしは、レーザーテクノロジの作成方法を説明した、「中国の刑務所に入れられる方法」という記事をInstructableに書くつもりです。

今回の逮捕は成功していた場合よりも抗議活動に対する注目を集めたと思いますか。

ええ。このことは、中国にとって大きな誤算でした。オリンピックの影が薄くなりました。オリンピックは、中国が先進国の間で地位を確保するための壮大な宣伝活動のようです。今では、中国は確かによい仕事をしたが、なぜメキシコ人活動家が姿を消したのか、なぜ8人の米国人が10日間、姿を消したのか、なぜ2人のチベット人が射殺されたのか、3月にチベット僧に何が起きたのかというニュースがあらゆるメディアで取り上げられています。

 残念なことに、私たちが受けたのは拷問だと見なされましたが、私たちのように大使館、上院議員から連絡を受けることのなかったアフリカ人、中国人とは比べものになりません。そこには勝利などありません。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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