Googleは、より高速なインターネットを世界の隅々にまで提供するために、 米国外の電話会社と再び提携し、新たな海底光ファイバーケーブルの敷設を支援する。
ウェブサイトTeleGeographyは米国時間8月26日、日本、グアム、シンガポール、香港、フィリピン、タイを結ぶアジア域内の海底ケーブルの建設を目指す「Southeast Asia Japan Cable」(SJC)コンソーシアムに、Googleが参加したと報じている。
Googleは2008年2月に、日米間を結ぶ太平洋海底ケーブルを建設する「Unity」コンソーシアムに参加した。Unityコンソーシアムを構成する企業は、Google、Bharti Airtel、SingTel、KDDI、Global Transitなどで、その多くがSJCコンソーシアムにも参加する。
この東南アジアルートではすでに多数の競合が展開しており、複数のケーブルが計画されている。そのため、新しいSJCケーブルが利用可能になるのはおそらく2011年以降になると、TeleGeographyのアナリスト、Alan Mauldin氏は記事で述べている。
アジアにおける新しい海底ケーブル建設を支援することに加え、Googleはアフリカへつながる新しい海底ケーブルの建設に協力するパートナーを探している模様だ。これまでのところ詳細は明らかになっていないが、Googleが2008年7月に、南アフリカ共和国のISPであるInternet Solutions、Telkom SA、携帯通信事業者のMTN、Vodacomと会合を持ったと、南アフリカ共和国のニュースサイトITWebが8月22日に報じている。
ITWebはまた、Googleが2つの既存プロジェクトのリーダーたちとも会合を持ったようだと報じている。1つは南アフリカ政府のBroadband Infracoで、これはアフリカ大陸西海岸に沿って欧州に至るケーブルの建設を目指している。もう1つの「Seacom」は民間資本のシステムで、アフリカの東海岸に沿って走り、アフリカからインドと欧州につながるケーブルを建設する予定だ。
Googleは過去数年、米国内で光ファイバーのインフラ建設に携わってきた。このファイバーインフラの多くは、内部ネットワークとデータセンターの成長を促進するために利用されてきた。Googleによる新たな海底ケーブルへの投資は、この戦略を拡張するものである可能性がある。しかし同様に可能性が高いのは、これがGoogleにとって、同社のサービスについて最も成長が見込まれる世界の地域に、より多くの帯域幅と通信能力をもたらす方策だというものだ。
Googleの幹部らは長い間、発達途上の市場は同社にとって最大のチャンスをもたらすと語ってきた。これらの市場では、数十億人もの新しいネットユーザーが、将来Googleの製品とサービスを利用しようと待ちかまえている、というのがその理由だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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