レノボ・ジャパンは8月26日、モバイル・ワークステーション「ThinkPad W700」を本日より発売すると発表した。
グラフィック、デジタル写真、CAD、製造およびガス・石油業界など、グラフィックの使用負荷が高いハイエンドユーザー向けの製品だ。デスクトップ・ワークステーションの機能を完備しつつ、モバイル性を追及した。
ワコム製の128mm×80mmのデジタイザーとX-rite PANTONEカラーキャリブレーション機能を内蔵しているのが特長で、モバイル・ワークステーションとしては世界初という。17インチ・ワイド型液晶ディスプレイを搭載した。
スペックも、NVIDIAR Quadro FXモバイルグラフィックス、最新のIntel Mobile Quad Coreプロセッサを搭載。Windows Vistaに搭載されているPCの機能を測定するWindows Experience Indexのスコアは、全カテゴリで満点(5.9)だ。
オプションでRAID構成のオプショナル・デュアル・ハードドライブを搭載し、最大4Gバイトの高速DDR3メモリー、Blu-rayドライブを搭載することもできる。
重さは3.76Kg。9セルのLi-Ionシステム・バッテリーで、駆動時間などは後日発表としている。エンジニアやクリエーターのニーズに応えるため、調査結果に基づいて豊富なI/Oポートや周辺機器をサポートしたという。
レノボジャパン 大和事業所 研究・開発・モービル製品技術担当の永井正彦氏は、「これまでワークステーション向けモデルは一般モデルと共通のプラットフォームを使っていた。しかし最新の性能グラフィックチップは、専用の冷却ファンが必要で、共通のプラットフォームを使用していると導入できなかった」と新たな専用プラットフォームを新規設計した経緯を語った。
開発にあたっては、インテルが企画段階から協力し、業界最高水準のパフォーマンスを引き出したという。
価格は、Windows Vista Business 32 SP1を搭載したデジタイザー等が付かないベーシックなモデル「27574JJ」が42万円。高解像度ディスプレイ搭載と2Gバイトメモリ、400GバイトのHDD搭載した「27574LJ」が48万8250円、さらにカラー・キャリブレーション機能などを搭載したプロフェッショナルモデルが73万5000円となっている。いずれも同社のダイレクト販売価格。今後もモデルは増やしていく予定という。
同日、Lenovo3000シリーズの後継機「ThinkPad SL300」も発表。7月16日にレノボが発表した「ThinkPad SLシリーズ」の13インチ液晶モデル版で、黒く光沢のあるトップカバーを実装しており個人の顧客も多いという。価格は13万7550円より(ダイレクト価格)。
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