Microsoftが、ビデオストリーミング技術の勢力拡大を狙って、インターネットテレビ会社Move Networksに出資した。出資額は明らかにされていない。
今回の出資は、両社が戦略的提携に合意して約5カ月後に実現した。Microsoftは3月、Silverlight技術でMove Networksのビデオストリーミング技術をサポートする予定を発表した。クロス・ブラウザ・ビデオ・プラットホームのSilverlightを使うことで、パブリッシャーはナビゲーションと広告のカスタマイズが可能となる。Move Networksが米国時間8月25日に明かした合意内容によると、同社は、Windows Serverベースのエンコーディング、Microsoftのビデオ圧縮技術、Silverlightのデジタル著作権管理(DRM)技術をサポートするという。
また、今回の取引は、Move Networksにとって追い風の状態が続いていることを示している。同社は、ABC、Discovery、ESPN、Foxなどのパブリッシャーにハイデフィニション(HD)のビデオ配信技術を提供している。ユタ州アメリカンフォークに拠点を置くMove Networksは4月、4600万ドルの出資を受けている。この出資には、Benchmark Capital、Cisco Systems、Comcast Interactive Media、Steamboat Ventures、Hummer Winblad Venture Partnersなどの大手投資会社が名を連ねている。Microsoftも、シリーズCの投資ラウンドへ数カ月後に参加したと述べた。これにより、Move Networksは、2006年の設立以来、6700万ドル以上を集めたことになる。
MicrosoftとMove Networksは、今週予定されている民主党全国委員会において、同委員会との契約の下での両社の共同作業を披露する予定だ。同委員会の大会の様子はウェブサイトで生中継され、それには両社の技術が使われる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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