さらに、Intelは初の8コアNehalemチップを披露した。Gelsinger氏は基調講演で、「今回が8コア『Nehalem-EX』の初披露になる」と述べた。チップはモノリシック設計で、8基のコアすべてが1枚のシリコンに搭載されている。
「Nehalem Efficient Performance」(Nehalem-EP)は、メインストリームサーバおよびワークステーション向けのクアッドコアチップだ。Gelsinger氏によれば、Intelでは昔から2ソケットサーバと呼ばれているという。
将来、デスクトップの主流になるのは「Intel Core i7」だ。「i7には、ハイエンドデスクトップ版とエクストリーム版がある」とGelsinger氏は述べた。エクストリーム版はオーバークロッカー向けだという。熱狂的なゲーマーはしばしば、プロセッサをオーバークロックして(クロック速度を定格速度以上に上げて)、さらにパフォーマンスを引き出そうとする。
なお、Nehalemにはより一般的なデュアルコア版も用意される。「デスクトップ向けにはデュアルコア版も用意される」とGelsinger氏は述べた。
また、Gelsinger氏は、プロセッサと同じシリコンチップにグラフィックスを直接搭載するIntelの計画についても語った。Intelにとって初の試みだ。
Gelsinger氏は、Intelがプロセッサのすぐ隣にグラフィックスを搭載しようとする理由について、「CPU周辺に何でも集められる傾向がある。CPUはあらゆるものをそばに引き寄せ続ける。これは、ムーアの法則によって実現される。部品が集約、統合されれば、サーマルエンベロープ(熱)を下げ、物理フォームファクタを縮小(コンピュータデザインを小型化)できる」と述べた。
Gelsinger氏は、将来のプロセッサのラインアップについて、プロセッサダイにグラフィックスを搭載したものと搭載しないものに分類し、「『Lynnfield』と『Clarksfield』はグラフィックス非搭載のプロセッサで、『Havendale』と『Auburndale』はグラフィックスが統合されたプロセッサである」と説明した(Intel幹部でさえも、ときには開発コード名を取り間違えることがあるのだが、Gelsinger氏は正しく説明するのに2度言い直さなければならなかった)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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