MacRumors.comは、Appleが米国時間2009年1月5日から9日まで開催される「MacWorld San Francisco 2009」で新しい「Apple Cinema Display」を発表するとのうわさについて報じている。
CNETがAppleの20インチ、23インチ、30インチCinema Displayのレビューを発表してから4年近くが経過しているが、どのディスプレイの照明にも通常のバックライトランプが使われていた。新モデルに関する見通しの中で最も胸が躍るのは、LEDバックライトの採用が見込まれていることだ。
ディスプレイにおけるLEDテクノロジは現在、注目を集めているが、それには理由がある。ランプ搭載液晶ディスプレイの場合、光が「漏れて」黒い部分も照らされ、技術的には濃い灰色になるため、濃い黒を再現できない。一方、LED搭載液晶ディスプレイでは、バックライトはずらりと並んだLEDで構成されるため、それぞれ照明を落としたり、完全に電源をオフにしたりすることができる。例えば、映画のワンシーンで、シーンの一部がほかの部分よりもずっと暗い場合、その暗い部分のLEDが自動的にオフになるため、暗い部分がさらに暗くなり、本当の黒に近くなる。また、LEDバックライトは消費電力がずっと少なく、エネルギー効率が高いという利点もある。
しかし、今のところ、いくつか欠点がある。その1つは価格だ。現行の30インチApple Cinema Displayのオンラインでの販売価格は1639ドルだが、LED搭載液晶ディスプレイの価格は、少なくとも現時点では30インチはもちろん24インチでさえ、これよりもはるかに高価だ。
わたしは、このうわさが現実になることを願っている。まだまだ対処しなければならない問題はあるが、ディスプレイにLEDテクノロジを採用するアイデアはすばらしい。Appleが適正価格で販売できるようになれば、きっと成功するだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス