米国時間8月1日に開催されたYahoo株主総会において、取締役の再任投票が行われたが、2007年よりは悪くない結果となった。同社によると、各取締役の支持保留票の割合は、最も多かった役員でも22.1%だったが、これに対し2007年は34%というかなり高めの数字だったという。
株主らは、会社および取締役会に対する投資家の不満を伝える手段として、取締役の再任に関して支持を保留する。
各取締役に対する支持保留票の割合は以下の通りだ。
Roy Bostock氏(会長):20.5%
Ronald Burkle氏:18.8%
Eric Hippeau氏:9.3%
Vyomesh Joshi氏:7.1%
Arthur Kern氏:22.1%
Robert Kotick氏:7.6%
Mary Agnes Wilderotter:7.8%
Gary Wilson氏:18.2%
そして、注目のJerry Yang氏に対する不支持率は14.6%だった。
今回の取締役再任選挙では、年金基金や投資信託会社、不動産投資顧問会社といった機関投資家向けの2つの投資顧問会社が、報酬委員会のメンバー、および長らく取締役の座にあるGary Wilson氏に対して支持を保留するよう勧告していたが、それでも2007年よりは不支持率の低い結果となった。支持保留票が多かったBostock氏、Burkle氏、Kern氏は、報酬委員会のメンバーだ。
投資家のDan Strickfaden氏は、支持保留票が思ったよりも少なかったことに少し驚いたと述べた。
5年以上にわたってYahooに投資しているStrickfaden氏は次のように語った。「私の予想では、支持保留は40%前後で、去年より高くなると思っていた。私は、企業としてのYahooに何の疑問も抱いていない。疑問を感じるのは、取締役会に対してだ」
同氏は、9人の取締役全員に対して支持を保留したと付け加えた。
Yahooはまた、アクティビスト投資家のCarl Icahn氏との委任状争奪戦における和解案の中で示された通り、Kotick氏が株主総会の直後に取締役の職を辞したことを発表した。Kotick氏の後任として、Icahn氏が任命された。
Yahooの取締役会は8月15日までに定員を2名増やし、Icahn氏が選んだ候補者の中から取締役を受け入れる予定だ。
再任投票の結果発表に際し、Yang氏は声明の中で次のように述べている。
われわれは、世界の目が当社の一挙一動に注がれるという、当社の歴史においても特殊な時期を迎えている。われわれは、株主のために、持続可能で収益性の高い成長を推進すべく取り組みを強化していく。Yahoo資産のユニークな集合に内在する価値はまさに並外れている。この1年でわれわれの取り組みが成し遂げた進歩は、これらの資産に備わる潜在的な可能性を利用するわれわれの能力を示すものだ」
8月1日のYahoo株は、前日終値から0.45%下がって1株あたり19.80ドルで取引を終了した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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