証券会社サイトの総利用時間がピーク時期から約40%減少し、ほぼ3年前の水準に戻っていることがネットレイティングスの調査でわかった。日経平均株価との連動も見られるなど、株式市場低迷が要因となっているようだ。
ネットレイティングスが7月28日に発表したインターネット利用動向調査「NetView」の2008年6月データによれば、主要証券会社が運営する証券会社サイトの総利用時間が2008年に入って低水準で推移しており、6月の総利用時間合計(約6.2億分)は、過去最高となった2006年1月(約10.6億分)から約40%減少したという。
オンライントレードサイトの利用時間は株価指数との相関が高く、株価の上昇局面では増加、逆に下降局面では減少している傾向もみられる。
ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「オンライントレードサイトの利用が株価と連動する結果は、投資家マインドを考えると当然だが、市場の動きとサイト利用量とが連動し、インターネット利用状況が市場動向を反映した指標となっていることを示したわかりやすい事例」としている。
2008年6月における個別の証券会社、外国為替証拠金取引(FX)専門会社の利用時間をみると、SBI証券(旧SBI イー・トレード証券)が約2.1億分でトップとなっている。FX専門会社も健闘し、外為どっとコムが3位に、FX取引の老舗であるひまわり証券が10位に入っている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」