デル、初のラック型ワークステーションを発表

 デルは7月22日、クアッドコアおよびデュアルコア インテル Xeonプロセッサーを搭載した、ラック型ワークステーション「Dell Precision R5400」を発表した。より高いセキュリティを求めるユーザー向けに、同社として初めてラック型ワークステーションを発売する。価格は最小構成で26万8695円となる。

 Dell Precision R5400は、同社が昨年発売したデスクトップ型「Dell Precision T5400と同じ仕様を持つ、高性能なラック型のワークステーション。リモート・グラフィック・コントロール機能を備えているため、デスクトップ型と同等の性能をバックエンドに設置し、データを集中管理してセキュリティを向上させるとともに、ハードウェアを一カ所にまとめることでシステム管理者の負担を軽減する。

 また、ブレード型ワークステーションと異なり、筐体サイズに余裕があるため、CAD用途に対応した高性能グラフィック・カードを搭載可能となった。ブレード型では搭載できないPCIスロット、PCI Expressスロットも装備している。

 メモリは、667MHz DDR2 SDRAMメモリを最大32Gバイトまで増設できる。最大2TBの大容量ストレージを実現し、RAID 0、1に対応する。OSは、Windows Vista、Windows XP(ダウングレード版)、Red Hat Linuxの選択が可能だ。

 クライアント側は、オプションで用意されるリモート・アクセス端末「Dell FX100」を使用する。Dell FX100へモニターやキーボード、マウスなどを接続し、バックエンドに設置されたDell Precision R5400とIPネットワークで接続することで、リモート・グラフィック・コントロール機能を利用できる。ユーザーは作業スペースを広く使え、本体からの廃熱や騒音からも解放されるとしている。

ラック型ワークステーション「Dell Precision R5400」 ラック型ワークステーション「Dell Precision R5400」

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