ASUSTek Computer Inc.は7月11日、EeePCシリーズの新モデル「EeePC 901-X」を発表した。明日12日から発売予定。価格はオープンプライスだが、5万9800円前後で販売される見込み。
「EeePC 901」はすでに6月のCOMPUTEX TAIPEIで展示された製品。今回、日本仕様として発表された「EeePC 901-X」は、OSにWindows XP Home Editionを搭載、合計12GバイトのSSD、大容量バッテリの搭載により最大8.3時間のバッテリ駆動時間を実現するという。CPUはインテルAtomプロセッサー N270、メモリは1Gバイト(最大2Gバイト)、液晶は1,024×600ドットの8.9インチワイド、重さはバッテリ込みで約1.1kg。
都内で開催された発表会では、ASUSから日本担当ゼネラルマネージャーのケビン・ドゥ氏が今年2月に発売されたEeePCシリーズが好評で市場に受け入れられたことを発表し。さらに日本担当EeePCアカウント・マネージャーのリンダ・シェー氏が「EeePC 901-X」の説明を行った。
今回のモデルでは、インテルのAtom搭載であること、先代のEeePC 4G-Xよりも画面が大きくなったこと、SSDに8Gバイトのデータドライブが追加されたこと、省電力技術の「Super Hybrid Engine」の搭載により、大容量バッテリで最大8.3時間もの電池駆動が可能になったとしている。シェー氏は「ビジネスで外に出かけても使える」とアピールした。
ソフトウェア面では、オフィスソフトとして「StarSuite8」、DVD再生ソフトの「WinDVD」のプリインストールがなされ、外付けDVDドライブの接続だけでDVDの再生が可能となった。また、購入者へのサービスとして、無料で20Gバイトの保存容量を持つ「Eee Storage」サービスの提供を発表した。
省電力技術の「Super Hybrid Engine」は、Auto Modeでは最適な状態に設定され、手動では3段階に省電力モードを設定できるという。調整項目はCPUの動作周波数、電圧などだという。
また、シェー氏はEeePCの競合製品ともなるHP 2133 Mini-Note PCとの性能比較もスライドで提示、もっとも省電力のPower Saving Modeでも3DMarkで上回り、中間のHigh Performance Modeでも、HP 2133 Mini-Note PCより省電力であるとした。
発表会では、このほか、プリインストールしているWindows Liveの担当としてマイクロソフトから小野田哲也氏が、搭載しているCPUのインテルからはヒテシュ G・メータ氏が自社のサービスや製品を紹介。さらに、キャンペーンをタイアップする映画「ホートンふしぎな世界のダレダーレ」からは、20世紀フォックス映画からジオ・リー氏も映画の説明を行った。
発売に関連するイベントでは、購入してWebで登録すると「ホートンふしぎな世界のダレダーレ」のステッカーがもらえるほか、EeePCの感想を自分のブログなどに書き込んで応募すると、先着500名にバッグなどのオリジナルグッズがプレゼントされる。オリジナルステッカーは、EeePCに貼り付けるもので、外装とパームレストに貼り付ける。
また、さらに発売日だけの特典として、USB接続のサウンドデバイス「Xonar U1」と、ASUSオリジナルノートが秋葉原をはじめとした5店舗で合計先着250名にプレゼントされる。プレゼント店舗はビックカメラ有楽町店、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba、ツクモ本店、ソフマップパソコン総合館など。
このほか、発表会では、利用シーンに合わせたデモも行われた。EeePCは子どもの利用も考慮されており、少年がEeePCを入れたスポーツバッグを地面に放り出し、そのまま中から取り出して使い始めるというパフォーマンスも披露された。
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