Fake Steve Jobs(偽Steve Jobs)はもういなくなる。
Forbesの元ライターであり、近くNewsweekのライターとなるDan Lyons氏は米国時間7月9日、IT業界で社会的な現象となった「The Secret Diary of Steve Jobs(Steve Jobsの秘密の日記)」というブログへの投稿において、同ブログを終了すると発表した。このブログは2006年に開始された後、あっという間に、Appleやその創業者であるSteve Jobs氏本人、あるいは一般的なシリコンバレーに興味を持っている人にとって必読のブログとなった。
Lyons氏は、Jobs氏やAppleのよく知られた特徴、例えばCEOであるJobs氏の若き日や、Appleの秘密主義をおもしろおかしく織り込んで投稿していた。その一方で同氏は、Jobs氏の視点から他のIT企業や幹部に対する辛らつな投稿も行っていた。こういった投稿が誰の手によるものかは明らかになっていなかったため、投稿者の素性を特定しようとさまざまな憶測が乱れ飛び、結局2007年8月にThe New York Times紙によってその正体が暴かれたのだった。
Fake Steve Jobsは、「Options」というユーモア溢れる本の主人公ともなったが、正体がばれた後は、IT業界内におけるこのブログの流行は下火になったようだ。Fake Jerry Yang(偽Jerry Yang)といったゲストによる最近の投稿はそれほど話題を集めることがなく、Lyons氏がForbesからNewsweekに転職すると決断したことで、このブログの将来が注目されていた。
Lyons氏は新たなサイトを自らの名前で数週間以内に立ち上げるつもりだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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