有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月9日、複数のDNSサーバ製品にDNSキャッシュを汚染される脆弱性が確認されたと発表した。この脆弱性が使用された場合、遠隔地の攻撃者によってDNSキャッシュサーバが偽のDNS情報で汚染され、なりすましに悪用される可能性がある。
偽造したレスポンスパケットが送り込まれることから、クエリーパケットの送信元ポートをクエリーごとにランダムに変更することで、攻撃を受ける確率を減らせるという。
JPCERT/CCでは、この脆弱性が存在する製品として、「ISC BIND」のすべてのバージョン、Microsoft DNSサーバ、複数のCisco製品、複数のJuniper製品(Netscreen製品を含む)を挙げているが、これら以外のDNSサーバ製品も影響を受ける可能性がある。
脆弱性に対する対策として、各DNSソフトウェアベンダからリリースされるパッチの適用や、対策済のDNSソフトウェアへの更新が挙げられる。ただし、この脆弱性はDNSプロトコルの制限に起因しているため、根本的な解決にはならないとのことだ。
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