サービスの利用は無料。ブックマークレットをブラウザに登録し、利用したいウェブサイト上でそのブックマークレットを起動するだけで利用できる。Internet Explorer 6/7、Firefox 2/3、Oprera 9.5、Safari 3.1など幅広いブラウザに対応している。
popInを利用するにはまず、ブックマークレットを起動する。その後、検索したいテキストをマウスで選択すると、選択部分に同社のロゴでもある虫眼鏡のアイコンが表示される。そのアイコンをクリックすると、テキスト検索や画像検索、YouTubeの動画検索、Amazonの書籍検索、翻訳サービスなどのメニューが表示されるので、希望するサービスを選択すると、現在閲覧しているページ内に検索結果の枠が表示される。
同社では当面、機能の追加や性能向上させることで、ユーザーの拡大を目指すとしている。また、「国境もデバイスも横断していくサービスに育てる」という目標を掲げており、今後は日本語だけでなく、英語や中国語でのサービス提供を予定する。また、対応プラットフォームについても、PCだけでなくモバイルなど幅広く対応していくことを目指す。将来的にはサービスもオープン化して、外部の開発者がさまざまな検索サービスを作成することも進める予定だ。
popInの基礎技術を開発したのは東京大学大学院の程涛氏。同氏は同大学院情報理工学科系創造情報学専攻の田中久美子准教授の下で自然言語処理やそのユーザーインターフェースについての研究をしていたが、popInの基礎技術を開発し、東大TLOを通じて同技術の特許を出願している。同社はその技術ライセンスの国内独占提供を受ける企業となる。7月7日に設立されたばかりの同社代表取締役には、程氏と同じく田中准教授のもとで学ぶ寺田博視氏が就任したほか、東京大学エッジキャピタル代表取締役社長の郷治友孝氏が外部取締役を務める。そのほかITジャーナリストの林信行氏もアドバイザーとして参加する。
同社の資本金は現在約110万円だが、すでに東京大学エッジキャピタルから数千万単位での出資が決定している。東京大学エッジキャピタルはpopInの起業が決まったタイミングから積極的に事業の方向性などを話し合う機会を積極的に設け、二人三脚でその準備を進めていったのだという。「学生とベンチャーキャピタルが一緒に起業するというケースは今まであまりなかった。投資はリスクをともなうものだが、popInの汎用性の高さに期待を寄せた」(郷治氏)。今後はシリコンバレーのベンチャーキャピタルとも話し合いを進め、サービスの世界展開を積極的に進めたいとしている。
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