AMDとエヌビディア、対照的な設計思想のグラフィックスチップをそれぞれ発表

文:Brooke Crothers(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年06月17日 16時16分
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 米国時間6月16日、Advanced Micro Devices(AMD)とNvidiaから対照的な設計思想に基づくグラフィックスチップが登場した。

 Nvidiaの「GTX 280」と「GTX 260」は、1つのチップで巨大なパフォーマンスを実現することを目指している。いわゆる「モノリシック」型のアプローチで、1片のシリコンに14億のトランジスタ、240のプロセッシングコアが詰め込まれている。

 一方、AMDのモジュラアプローチは「Less is more」の考えに基づいている。小さな省電力チップをつなぐことで大きなパフォーマンスを得る戦略だ。同日登場したGPU「HD 4850」と「HD 4870」にもこの考えが採用されている。

 AMD(とIntel)はPCの主要プロセッサであるCPUにおけるマルチコア戦略でも、この考えを採用している。1つのチップを巨大化、高速化するのではなく、複数のチップ(コアとも呼ばれる)をつなぎ合わせることでパフォーマンスの向上を目指す。この方法であれば、時間と費用をかけて中位クラスと最上位クラスのプロセッサを別途設計する必要がなくなる。

 「この設計のよいところはスケーラブルだということ。基板に(チップを)1つでも2つでも載せることができる」。AMDのGraphics Products Groupでマーケティングを担当するバイスプレジデントMatt Skynner氏はこのように説明した。

 たとえば、中位クラス(200ドル〜300ドル)向けにはチップを1つ搭載して「HD 4870」とし、上位クラス(500ドル以上)向けにはチップをもう1つ載せパフォーマンスを上げ、「HD 4870 X2」(コード名R700)とするというわけだ。

 一方のNvidiaは、この業界で最前線に立つには単体で非常に高いパフォーマンスを発揮するチップが必要だと強調する。「上位クラスは2位が得られるものはない」と、NvidiaでGeForce製品ゼネラルマネージャーを務めるUjesh Desai氏は5月に行われたNanotech:The Circuits Blogのインタビューで述べている。

 (Nvidiaもマルチチップデザインのものを提供しているが、チップは異なる基板に載る。AMDの場合は同じ基板に2つのチップが載る)

 同社はGTX 280でその水準を引き上げようとしているのだ。5月にGTX 280チップを公開した際、同社のエンジニアCurtis Beason氏は「フレーム当たり、およそ300万トライアングルをレンダリングできる」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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