インスタントメッセージング(IM)のパワーユーザーには喜ばしい知らせだ。これまで2つのIMサービスを隔てていた壁が取り払われようとしている。
YahooとGoogleは、米国時間6月12日に発表した検索広告における提携に付随して、「各社のIMサービスを相互運用できるようにし、ユーザーにより簡単かつ広範なコミュニケーションをもたらすことで合意した」と述べた。両社は現時点でそれ以上の詳細を明かしていないが、これはほぼ確実に、YahooのIMサービスのユーザーとGoogleのIMサービスのユーザーが互いにチャットできるようになることを意味する。
これは、正しい方向への大きな前進だ。
IMは便利なツールで、時として割り込んでくるうっとうしさもあるが、特にインターネットが仕事仲間や家族、友人同士の関係を緊密に結びつけている昨今の状況では役に立つ。しかし、すべての個人や企業が同じネットワークを利用しているわけではない。つまり、IMのパワーユーザーは、複数のIMプログラムを使用するか、複数のプロトコルの橋渡しをするアプリケーション、たとえば「Trillian」「Adium」「Digsby」「Kopete」「Pidgin」などを使う必要がある。
今日のIMは、初期の電子メールと似たような状況にある。当時はAOLやProdigy、CompuServeなどがサービスを提供していたものの、ネットワークに互換性がなく、異なるサービスのユーザー同士が電子メールをやりとりすることはできなかった。幸いなことに、SMTPが電子メールの標準規格として普及したおかげで、現在ではメールアドレスを1つだけ用意すればよくなっている(個人用のアドレスと仕事用のアドレスが別々に必要な場合もあるが、それはまた別の話だ)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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