だが、いくらノイズキャンセリングの性能がよくても、音楽のバランスが崩れてしまっては意味がない。そこで、様々なジャンルの音楽で、ヘッドホンの音質の傾向を調べてみた。
まずは、ロック。ジミーペイジ自らがリマスターしたレッド・ツェッペリンの『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』から「ブラック・ドック」を試聴した。顕著なのは、ドラムとベースの力強さだ。ドス、ドスっというバスドラと、ベースがぴったりと寄り添う。正確にビートを刻みながらも、ロックのノリを生み出だす、レッド・ツェッペリンのリズム隊の実力を改めて認識させられる。
若干ディレイを被せたボーカルが心地よく広がり、コーラスを重ねているのもよく分かる。中低音が充実しているので、ロックのエネルギーをしっかりと伝えてくれる。ギターのリフも左右キッチリと分かれるなど、音の分離感も申し分ない。
続いてクラシック。『交響曲第5番運命/カルロス・クライバー指揮〜ウィーンフィルハーモニー管弦楽団』を試聴してわかるのは、美味しいところをガッと掴んで聴かせてくれる能力が高いことだ。弦なら弦、管なら管といった楽器のグループの音がひとつにまとまりよく聴こえてくる。
中低域の充実はクラシックでも健在だ。コントラバスの太く鋭いテーゼの部分では、胴鳴りまで聴こえてくる。このサイズを考えたらこのパワーは驚異的だ。全体的に厚みのある音だからこそ、電車や飛行機などノイズのあるところでも、音楽を音楽として楽しめるのだろう。
さらに、ジャズ&女性ボーカルの実力を検証する。『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ/ハービー・ハンコック』から「リヴァー」。グラミー賞での活躍の記憶も新しいコリーヌ・ベイリー・レイがボーカル参加した作品。ボーカルの心地よさは抜群だ。唇に触れられるくらい間近にリアルに聴こえてくる。粘り気のあるウッドベースが太く豊かで、力強くありながらも、心地よく広がっていく。輪郭の太い確かな音像が感じられ、すべての音が調和し鳴り響く。
QuietComfort3は、ヘッドホンとしての完成度が高い。しかも、いずれの曲も電車の中など劣悪な環境で聴いたときにこそ真の実力をはっきりと感じられる。普段はボリュームを上げることでごまかして聴いていた音楽が、自分の部屋のオーディオシステムで聴いているようにごくごく自然なバランスで聴けるのだ。
ノイズキャンセリングというと、何%ノイズ減少とか、とにかくなんでもシャットダウンしてしまえばいいと思われがちだ。だが、不自然なノイズキャンセリングでは、長時間使っていると、ストレスや疲れを感じるようになる。ボーズのQuietComfort3は、とても”自然”なノイズキャンセリングをしてくれるので、長時間のフライトなどでも快適に音楽を聴かせてくれるはずだ。コンパクトで持ち運びも楽々。ラグジュアリーなデザインで、大人が使える逸品となっている。
デザインがいい、フィット感がいい、ノイズキャンセリングの性能がいい。もちろんヘッドホンとしての音質も高い。これだけいいことづくめでスタンダードにならないはずがない。いまだにノイズキャンセリング・ヘッドホンとして、QuietComfortを超えるシリーズが登場しないのもうなずける高いパフォーマンス。4万円後半の価格は高いと思う人もいるかもしれないが、価格に見合った圧倒的な高性能を体験できる。ノイズキャンセリングの本当の価値を体験したいのなら、QuietComfort3 を選ぶべし。
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