もちろん、次のサイクルのコンソール機にどのような機能が搭載されかを予測するのはおそらく早すぎるだろうし、Pidgeon氏も自身のレポートで次回の大きな改良点については論じていない。
しかし、全く新しいコンソール機の開発には多大な時間とエネルギーを投入する必要があることから、開発は大規模なアップグレードが中心になると考えるのは自然である。しかし、ある意味でそれは想像するのが困難でもある。
「わたしはなぜこれ以上マシンを高速にする必要があるのか本当に理解できない」とPachter氏は言う。「現在のコンソール機でも恐ろしいくらいの性能を備えている。今後7〜10年間はこれらのマシンの処理能力を必要とするコードが書かれることはないだろう」(Pachter氏)
一方、メーカー側は将来のコンソール機の計画については控えめな態度を取っているが、これは驚くべきことではない。
「次の世代などあるのだろうか」とXbox 360と「Xbox LIVE」のプロダクトマネジメント担当ディレクターであるAaron Greenberg氏は言う。「わたしにはわからない。現時点でそれを考えるのは難しい。(中略)現在の状況と現行世代のコンソール機(の販売台数)が天井を打つまで、間にはまだまだ多くの成長の余地があるように思われる」(Greenberg氏)
Greenberg氏は、Microsoftは特にオンラインコンポーネントにXboxの最大の成長の余地があると期待していることから、Microsoftには「現行のプラットフォームを活用する」多くの機会があると思うと述べている。
「しばらくの間、コンソール機は売れ続けると誰もが気づいている」とGreenberg氏は述べる。「(次の)世代がどのようなものになるかを考えるのはやや時期尚早ではないかと思われる。われわれは常に将来のことを考えているが、次のコンソール機を発売するまでの数年間については何の計画も持っていない」(Greenberg氏)
読者はGreenberg氏の発言があまりに控えめすぎると考えるかもしれないが、同氏の発言はライバルたちの反応とほとんど変わらないのだ。
Nintendo of Americaの業務担当バイスプレジデントであるDenise Kaigler氏は、筆者が次世代コンソール機について尋ねても、ほとんど何も語ろうとしない。
「発売時期についてはみんな違った考えを持っていると思う」とKaigler氏は言う。「われわれは、人々が今でもWiiの新しい楽しみ方を発見し続けて、それを楽しんでくれれば満足なのだ」(Kaigler氏)
そして案の定、ソニーもPS3そのものが未来のコンソール機であるという立場を取った。
「われわれは常々PS3には10年の製品寿命があると信じていると述べてきた」とSony Computer Entertainment Americaのコーポーレートコミュニケーションおよびソーシャルメディア担当ディレクターのPatrick Seybold氏は述べる。「われわれはまだPS3の表面をなで始めたにすぎない(中略)将来の技術に対する投資は重要であり、われわれは引き続き技術の進歩の状況を見て、次世代の製品を判断する基準をどこに置くべきかを考えている。しかし今のところPS3は好調であり、今後もPS3の資源をフルに活用できるゲームの開発を後押しすることに重点を置いていくつもりである」(Seybold氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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