ComcastはPlaxoの買収を通じて、そのサービスにソーシャルネットワーキングを追加することになる。この買収は米国時間5月14日の午後に発表された。
買収条件は明らかにされていないものの、買収価格は1億5000万ドル〜1億7000万ドルとみられている。
PlaxoのソーシャルネットワーキングサイトであるPulseは、1カ月当たりのアクティブユーザー数が150万人で、FacebookやMySpaceといったサービスに押されていたため、Plaxoにとってこの買収は思わぬ幸運である。また、この買収はComcastにとっても賢明な一手だ。同社は、その高速インターネットサービス加入者1400万人と、音声通信顧客300万人、ケーブルサービス加入者2420万人のユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
今回の買収は、それ以前から存在していた両社の関係に基づいて成立したものである。Comcastは2007年5月、同社のさまざまなサービスの加入者に対してネットワークアドレスブックを提供するためにPlaxoと提携した。ComcastはPlaxoにとって最大の顧客でありパートナーでもある。また、PlaxoはComcastの加入者の電子メールアドレスブックアカウントすべてをホスティングしている。
Comcast Interactive MediaのエグゼクティブバイスプレジデントであるSam Schwartz氏は「アドレスブックとPulseの組み合わせは、ユーザーが膨大な数のコンテンツをナビゲートし、望むものにたどり着く方法を変えることになるだろう」と述べるとともに「友達がどんな番組を見ているかや、どんなコンテンツをダウンロードしているか、どんなものをDVRに録画しているかを知ることができるようになる。Plaxoは、われわれがそういったビジョンを構築する手助けをしてくれる。これは、Comcast.netのポータルについての話ではなく、すべてのメディア消費にソーシャルな側面をもたらすという話なのだ」と述べている。
また、Plaxoのソフトウェアは、開発者がどのようなセットトップボックス上でも実行可能なアプリケーションを開発できるようにするComcastのtru2Wayプロジェクトに適用される可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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