Appleのシェア拡大はMicrosoftの多くの人を狼狽させたが、同社のある1つの部門がその恩恵に浴していることは明らかだ。
MicrosoftのMac部門は米国時間5月13日、Office for Mac 2008が前版の3倍に達する勢いで飛ぶように売れていることを明らかにした。同社では販売の実数を公表していないが、19年の歴史を持つ同部門で過去最高の売り上げになっていると述べた。MacとMicrosoftのこうした傾向は数年前から続いている。
シニアマーケティングマネージャーのAmanda Lefebvre氏はひとえにAppleのおかげであるとはしなかったものの、Macのシェア増について触れ「もちろん、それもある」と述べた。
また、Mac Office 2008で初めてとなる「サービスパック」を用意していることも明らかにした。信頼性とパフォーマンスに関する微調整や、セキュリティ向上のための変更をするためのもので、同日からダウンロードやAutoUpdateで提供されるという。
さらに、次期Office for MacではVisual Basicスクリプトのサポートが復活することも発表した。Office 2004にあった機能だが、現行バージョンでIntelプロセッサーと新ファイルフォーマットをサポートした際に外された。
同氏は、次期バージョンで予定されているほかの機能については明かそうとしなかったが、2年から3年ごとに新版をリリースするというペースに戻したいとは述べた(Office for Mac 2008では4年を要した)。
旧版のOfficeで、Office 2007 for WindowsとOffice 2008 for Macで採用されたXMLファイルフォーマットを扱うためのコンバータは、これまで延期が繰り返されてきたが、6月末までにリリースする予定だという。
「順調に進捗している。われわれの仕事がこうした作業から将来に向けた開発に移りつつあるのは喜ばしいことだ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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