Macユーザーが「Word」、「Excel」、および「PowerPoint」の新バージョンを手にするのは2008年以降になるようだ。Microsoftが、「Office for Mac 2008」の発売予定日を2007年後半から2008年1月へと延期した。
MicrosoftのMac事業部担当ゼネラルマネージャーに6週間前に就任したCraig Eisler氏は、「クリスマス商戦に間に合わせたかったが、(1月の)Macworldを目指したい。グループとして製品の品質に満足できなかった」と語っている。
ソフトウェア開発関連の思わぬ障害の詳細や、最終価格は明らかにされなかった。「Office for Mac 2004」は3つのバージョンが150〜500ドルで販売されている。
同社は、1月に開催されたMacworld 2007でOffice for Mac 2008のプレビュー版のデモを行っている。
Microsoftは、Office 2007 for Windowsの開発中に6カ月以上にわたって公開ベータテストを実施したが、今回はそれを行わない。
2008バージョンは、初のIntelベースMac対応版となる。Office for Macは、機能と外観がWindowsバージョンとは異なっている。MicrosoftがXMLベースのファイルフォーマットを導入するため、旧バージョンのOfficeではオープン時にコンバータが必要になる。Office for Mac 2008には、Word、Excel、PowerPoint、Entourage電子メールアプリケーションに加え、時間管理やタスク起動用のウィジェットも加わる。
予定される変更で論争を呼んでいるのが、利用頻度の高いソフトウェア機能を自動化するマクロを利用可能にする「Visual Basic」スクリプトの削除だ。
Microsoftは、「Windows Vista」と「Office 2007」の最初の出荷予定日も変更しており、年末商戦後にマーケティングキャンペーンを展開しながら1月30日にこれらを店頭に並べた。
また、Microsoftは「Windows 7」の社内コード名で呼ばれる次期OSについては3年以内の公開を目指している。
一方のAppleは、Microsoft Officeと競合する次期「iWork」オフィススイートのタイミングと仕様について今も口を閉ざしている。ブログのMacRumorsでは、Appleが2007バージョンを飛び越え、Mac OS X「Leopard」に合わせて「iWork '08」を10月にリリースする可能性がある、と推測している。
Microsoft OfficeとiWorkのそのほかのライバルとしては、「Google Docs & Spreadsheets」のような無償のウェブベース生産性ソフトウェアが登場してきている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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