Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月13日、ITサービスプロバイダーのElectronic Data Systems(EDS)を1株あたり25ドル、総額139億ドルで買収すると発表した。この買収により、HPは自社のサービスの売上増を目指す。
発表の前日の5月12日、両社が買収交渉を行っているとの記事がニュースソースに流れたことを受けて、HPは同日午後の時点で交渉の事実を認めていた。
HPはEDSの買収により、新規にコンピュータサービス事業グループを設立し、企業顧客向け市場でIBMの強敵になることを目指している。
買収手続きは2008年下半期に完了する見込みで、HPによると、買収についてはすでに両社の取締役会が全会一致で承認したという。HPは、EDS買収により同社のサービス売上高を2倍以上に拡大できると期待している。同社の2007年会計年度におけるサービス売上高は166億ドルだった。また、2007年会計年度の両社の数字を合わせると、サービス売上高は380億ドル以上、従業員数は21万人、事業を展開する地域は80カ国以上になるという。
HPは、子会社としてEDSという名称の新事業グループを設立し、テキサス州プレーノにあるEDSの既存の本社を拠点とする計画だ。
新会社は、現EDSの会長、社長、最高経営責任者(CEO)を兼任するRonald A. Rittenmeyer氏が引き続き率い、同氏はHPの執行委員会にも加わって、HPで会長兼CEOを務めるMark Hurd氏の直属になるという。また、HPの既存の技術サービスは、アウトソーシングを除くすべてを同社Technology Solutions Group(TSG)で継続し、アウトソーシングについてはRittenmeyer氏がEDSで統括することになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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