[レビュー]一番小さなホームシアター--パイオニア、サラウンドヘッドホン「SE-DRS3000C」

パイオニア
SE-DRS3000C
内容:9.1chの重厚長大なシステムから、2.1chのコンパクトサイズまで、ホームシアターは今、あらゆる方向に商品を展開させている。その中でも最もシンプル&コンパクトな商品として展開しているのがサラウンドヘッドホンだ。パイオニアから登場したサラウンドヘッドホンは2.4GHzのワイヤレスシステムで、より使いやすく、高音質にホームシアター環境を整備してくれる。

手軽に迫力サラウンドを体験できるサラウンドヘッドホン

 サラウンドヘッドホンを実際に使用している方は少ないかもしれない。大型液晶テレビの普及により、サラウンドシステムとかシアターシステムに興味を持たれている方は増えているだろう。だが実際に導入しようと思うと、スピーカーの設置の問題や、大きな音が出せないという現実的な壁があり躊躇している方も多い。

 サラウンド効果を比較すれば、大きな部屋にスーパーウーファー、サラウンドスピーカーを設置した方が、広がり感や、身体で感じる重低音は優れているが、手軽に映画の迫力を体感するのにおすすめなのがサラウンドヘッドホンだ。大音量で前後左右に移動する音を聴くと、部屋が映画館になったような錯覚を受ける。大きな家電量販店にはデモコーナーもあるので、一度体感するとその魅力が理解できるであろう。

 パイオニアからワイヤレスサラウンドヘッドホンのフラッグシップモデル「SE-DRS3000C」が発売された。最も大きな変更点は、従来機の「SE-DIR2000C」までの赤外線伝送から、2.4GHzデジタル無線伝送方式に変更されたことだ。その他はドルビーヘッドホンの規格に対応、大口径50mmユニットの搭載、DTS、DOLBY DIGITAL、AAC等に対応と従来機と大きな変化はない。

 まず外観を見てみよう。縦型のトランスミッターの上部が凹状になっていて、そこにヘッドホンを置くことができる。この状態でワイヤレスヘッドホンへの充電が可能だ。充電中は正面パネルのインジケーターが赤く点灯する。充電時間は約3時間、フル充電で7時間の使用ができる。およそ映画3本分だが、連続して3本観ることは少ないので、映画用としてなら充分であろう。1時間の充電でも約3時間の使用が行える。

 正面パネルのボタンで、ドルビーヘッドホンモードやドルビープロロジックIIモード、バスアシスト、入力等が選択できる。入力された信号から記録方式をDOLBY DIGITAL、DTS、AACから自動判別しLEDが点灯する。従来機のSE-DIR2000Cにはリモコンがあったが、SE-DRS3000Cはリモコンがなくなっている。トランスミッターのボタンを押して選択することになるが、操作する頻度はそれ程高くないので、不便というほどではない。

 背面は、入力端子が光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ(RCA)×1。出力端子は光デジタルスルー出力×1となっている。入力の選択は手動で、トランスミッターの電源がオンのときは、選択された信号がそのまま光出力にスルーされる。オフのときは、光デジタル1の信号がスルーとなる。

 基本的にはデジタルスルーアウトが可能なので、光デジタル出力をAVアンプにつないでおけば、ヘッドホンを使用しないときに、わざわざつなぎ替える必要はない。ただし、AVアンプ側の入力が固定になるので、複数の機器をヘッドホンとAVアンプで併用する場合はやや不便に感じることもある。

  • 本体上部が凹状になっていて、ここで充電を行う

  • 充電中はインジケータが赤く点灯する。フル充電は3時間

  • 正面パネル。実際に操作することは少ない

  • 入力された信号からDTSを自動判別

  • デジタル×3入力、出力は光デジタル×1

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]