[レビュー]一番小さなホームシアター--パイオニア、サラウンドヘッドホン「SE-DRS3000C」 - (page 2)

パイオニア
SE-DRS3000C
内容:9.1chの重厚長大なシステムから、2.1chのコンパクトサイズまで、ホームシアターは今、あらゆる方向に商品を展開させている。その中でも最もシンプル&コンパクトな商品として展開しているのがサラウンドヘッドホンだ。パイオニアから登場したサラウンドヘッドホンは2.4GHzのワイヤレスシステムで、より使いやすく、高音質にホームシアター環境を整備してくれる。

大口径の50mmユニットを搭載で、低音再生も抜群

 筆者の自宅には、液晶テレビとプロジェクターに加え、一応7.1chのサラウンド環境があり、スーパーウーファーも38cmのユニットを使用しているので、そこそこ映画館の様な迫力を再生できる。だが、マンション住まいなので家族がいるときや深夜に大音響と出すことはできない。

 映画のセリフに音量を合わせると、爆発シーンなどで慌ててボリュームを下げたりすることがある。映画を楽しむためには、それなりの音量が必要で、ホラー系の「ドキッ」とするシーンなどでは、音による効果は重要だ。

 SE-DRS3000Cを使用して映画を何本か観てみた。まず感じるのは、深夜でも周りを気にせず音量を上げられることだ。加えて通常のヘッドホンでは耳の間(=脳内定位)で鳴る音が、ドルビー規格のヘッドホン用サラウンドプロセッサにより、広がりを感じることができ、前後左右に音が移動することによる臨場感も、テレビのスピーカーとは別世界を感じさせてくれる。隣の部屋の物音や、背後から近付いてくる航空機など、映画を観る楽しみにプラスアルファを感じるだろう。

  • 大口径50mmユニットで音はよい

 トランスミッターにはドルビーヘッドホンモードを切り替えるボタンがある。「DH1」は残響を抑えた空間、「DH2」は適度な残響のある一般的な部屋、「DH3」は小規模な映画館を模したのモードだが、実際には切り替えても劇的な変化はない。「DH3」にしても、やはり7.1chのスピーカーほどの広がり感にはならない。

 SE-DRS3000Cはサラウンド効果とは別に、ヘッドホンとしての音がいいのが特徴だ。ヘッドホンとしては大口径の50mmユニットを搭載しているので、低音もゆとりのある音を聴かせてくれる。ヘッドホン自体の重量も約350gと、従来機のSE-DIR2000Cより約20%も軽量になり装着感もよくなった。高音質なので音楽用に使っても充分な実力を持っている。

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