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1000万ユーザー規模のサービスを京都から--はてな近藤氏が目指すもの - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2008年04月28日 17時27分
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 とりあえず、最初は会社を立ち上げて、生活も立ち上げて、だんだんそれなりに回り始めてきたので、Richard ChenにHatena Inc.の取締役として入ってもらったり、以前からですけど(はてな取締役の)梅田さんにも一緒に動いてもらったりしてた中で、そこからさらにエンジニアを採用していこうとしてたんですが、その計画には時間がかかるなという印象が一方ではありました。

 かつ、日本側に自分がいない中で、東京の開発メンバーのまとまりとか、士気やモチベーションとか、そういうところである程度僕が関わっていかないといけない状況になってまして、どちらかをちゃんと選ばないといけない状況が見えてきていました。

 自分自身も米国でサービスを立ち上げて、うまくいくかどうかはすごく不確定なことだったと思います。現実的なことを考えると、帰国して日本を一度まとめ直して、一点に集中して開発し、まずは日本で一桁二桁ユーザー数が違うくらいの規模を目指して始めた方がいいと判断しました。

 とはいえ、米国に行ったこと自体は非常に意味があったと思います。実際、今後の海外展開を考える上で、会社としてはちゃんとハコができてますから、そういう最低限の体制を作って帰ってきたところはよかった。一旦、海外で活動した中で見えてきたものもあり、非常に視野が広がったというか、経験としては有意義だったとは思いますね。

--シリコンバレーのhatena.incでは今後どういったことをされるんですか。

 当面はハコだけある形ですけど、今後いろいろ新規サービスを作る際には基本的には英語にも対応させていきますし、そこで日本の立ちあがりとあわせて、海外のユーザーさんに向けてhatena.incを足がかりに広げていくことになると思います。あとは人材でも、京都に来たので逆にもっと国際色豊かな採用をして、あまりこじんまりとまとまらないようにしたいなと思っています。

 例えば、スタンフォードの学生にインターンで来てもらったりとか、そういう留学生を集める際の入口としてちゃんと米国に会社があるっていうのは大きいかなと思います。

実用性+楽しさ+人=はてなの求める「おもしろさ」

--京都ではすでに新しいサービスの開発に取りかかっているのですか。

 両方ありまして、既存のサービスの拡充と、新規サービスの開発が進んでいます。常に平行して走っているんですけど、人数的にはやっぱり既存のサービスの方が多くなりますね。

 新規サービスなんてのはあまりチーム組んでやらない方がよくて、だいたい1人か2人くらいで勢いにまかせて、おもしろいと思った人が自分で作った方が、いいものができることが多いので。

 実はいま、僕とmalaくん(2月にはてなに入社した、元livedoor Readerの開発者)の2つのプロジェクトが走ってますけど、人数はすごく少なくて、あとは基本的には既存サービスを良くするという感じです。新プロジェクトは2つとも2008年中には出したいですね。

--はてなのサービスに一本筋通ったテーマがあるとすれば、それはユーザー同士のコミュニケーションでしょうか。

080428_hatena1.jpg

 コミュニケーションというのはあるかもしれないですね。ただ、例えば「はてなアンテナ」にコミュニケーションがあるかといえば別にないので、ある程度、一通りのものを揃えて、はてなのアカウントを1つ持っていてもらえれば、いまのインターネットをすごく便利に使えて、楽しく過ごせるようにしたいという気持ちはあります。

 たしかに、人とのつながりというか、コミュニティ的な要素があっておもしろくなる味付けというのは、たぶんはてなが得意としているところだと、ある程度自覚的にも思っているので、そこはうまく伸ばしたいなと思います。

--おもしろさという面ですと、はてなのおもしろさとインターネット全体にとってのおもしろさには差があると、近藤さんも最近ブログに書いていらっしゃいますが、今後見つけていきたいおもしろさとはどのような種類のものですか。

 おもしろいだけではだめだとは思うんですけどね。例えばどれだけおもしろくても、終わったときに徒労感に襲われるおもしろさってありますよね。「おれ何やってたんだろう」って(笑)。そういうものはあまり追求しても、社会に貢献しているのか、人の時間を奪っているのか、よくわからないというところがありますので、ある程度の実用性と、娯楽性のバランスを取っていくということだと思います。

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