「われわれは、新たにソーシャルネットワークを作ろうとしているわけではない。体験全体を再構成し、ソーシャルなものにしようとしているのだ。われわれは、ソーシャル化を目的ではなく、1つの側面ととらえている」とBalogh氏は語る。Yahooは、GoogleやMySpaceとともにOpenSocial Foundationに加盟している。OpenSocial Foundationは、ソーシャルアプリケーションを開発するための仕様を策定している非営利団体だ。
「今後、とてつもない創造力が発揮されるだろう(中略)すべては消費者のためだ。われわれは、開発者らがあらゆることをできるようにしたい。われわれに必要なのは、一貫した考えを持ち、最終的に複数の場所に配置可能な1つのアプリケーションを持ち、それを必要とされている場所に配置し、さらにデータを共有する方法と場所を選択することだ」(Balogh氏)
Balogh氏によると、2008年内にYahoo体験の一大変革が開始されるという。Balogh氏が「Y!Open」と呼ぶ同プロジェクトの初期版には、ソーシャルグラフや開発者向けツール、さらにイベントの流れを管理できるフィード(Balogh氏は「Vitality」と呼んでいる)などが含まれる。
Y!Openは、野心的なYahoo再生計画であり、同社のサービスの中核に、強力な普及力とユーザーを引きつける魅力のあるソーシャル的側面を注入する手段でもある。たとえMicrosoftがYahooの決算を見て買収価格を引き上げる気にならなくても、恐らくこの変革計画を見れば引き上げる気になるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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