オムニチュア「SiteCatalyst」、最新版でビデオ効果測定にフル対応

鳴海淳義(編集部)2008年04月24日 18時51分

 オムニチュアは4月22日、ウェブ解析ツール「Omniture SiteCatalyst 14」とリスティング広告管理ツール「SearchCenter 3」の最新版を発表した。両製品とも5月下旬から提供する予定だ。

 SiteCatalyst 14は、動画測定に関する包括的な機能を搭載した点が特徴。これまでのビデオトラッキングでは、ビデオを掲載しているページのPVや訪問回数を計測することしかできなかったが、新バージョンではビデオの再生回数など9項目の計測が可能で、サポートするビデオフォーマットの種類もFlash、Windows Media Player、QuickTime、RealPlayerなど9割方の形式を網羅している。

SiteCatalyst ビデオレポート画面(クリックすると拡大します)

 計測できる項目は、再生回数のカウントといった基本的なものから、あるビデオを閲覧したユーザーがその後どのビデオを再生したかというコンテンツ同士の関連性、1つのビデオの中のどの部分が最も再生されているか、などがある。

SiteCatalyst ビデオフローレポートではビデオ間の遷移計測が可能(クリックすると拡大します)

 こういった計測データは広告戦略にも活用することができるため、以前よりユーザーから多くの要望が寄せられていたという。例えば、動画広告の最適な挿入ポイントはどこかを把握し、最も離脱人数が少ない再生時間帯にCMを挟み込むことで効果的な訴求が可能となる。

SiteCatalyst 閲覧ビデオセグメントレポートではユーザーがビデオのどの時間帯に最も引きつけられているかがわかる(クリックすると拡大します)

 Web APIも業界標準のSOAPベースとなり、よりデータ活用に幅が広がった。オムニチュアはAPIの活用シーンとして、ニュースサイトのCMSとの連携を例に挙げて説明した。SiteCatalystで計測したニュースのPVランキングをリアルタイムでCMSに受け渡し、自動的にトップ10ランキングをサイト上に表示させるといったことが可能となるという。

 またiGoogleのガジェットにSiteCatalystのレポート結果を表示させておくなど、より広範なインターネットサービスとのマッシュアップもできるようになった。

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