Salesforce.comがルーツとしているCRMの分野から抜け出そうとしている。現地時間5月7日にロンドンで開催されるDreamforce Europeで、CODAが、Force.comプラットフォームを使ってつくり、SalesforceのCRMアプリケーションとも連携可能な企業用会計システム「CODA 2go」を発表する。CODA 2goは、売り上げや財務管理、調達などの処理を取り扱う。
CODAは2goについて、「市場に出回るオンデマンド型の会計アプリケーションの中で、もっとも機能が発達している」と主張する。現段階では、比較対象になる製品はあまり存在しない。
Workdayがリングに上がった。NetSuiteもオンデマンドスイートのなかで、会計機能を提供しており、最近では多国籍企業やグループ会社をたくさん擁する企業向けに、リアルタイムマネジメントやコンソリデーション機能を提供している。
エンタープライズソフトウェア大手のSAPとOracleは、マルチテナント型のオンデマンド会計アプリケーションをまだローンチしていない。もっとも、SAPがプライベートベータ版として、中規模市場向けに投入しているオンデマンドスイート「Business ByDesign」は、複数の業界向けに財務機能を提供する予定だ。
CODA 2goはSalesforce.comが推し進める「サービスとしてのプラットフォーム」(PaaS)の概念の試金石となる。同製品は大規模なトランザクション指向のアプリケーションで、Salesforceのルーツでもあるフォーム指向とは一線を画すものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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