「日常撮りカメラ」、「動画と静止画を1台で撮影できるカメラ」。Xactiの製品コンセプトは、登場以来揺らぐことがない。ムービーカメラとして具現化する際、大きく寄与しているのが独自のエルゴノミクスデザインだ。数あるビデオカメラの中でもひと目でXactiとわかる存在感と長年培われてきた“最も撮影しやすいスタイル”。その機能性と機動力を引き継ぎながら新たに「女性」「初心者」をターゲットに据えたモデル「DMX-CG9」が登場した。Xactiスタイルをキープしたまま、ビデオカメラのハードルを取り払った製品の開発ストーリーとは?
田島 今までのXactiのユーザー層は、男性がほとんどでした。およそ8~9割が男性ユーザーですね。今回はユーザー層を広げるという視点に立ち、女性や初心者を意識して「簡単&シンプル」というところにしぼって、イチから開発しています。
塩路 Xactiシリーズは、2003年に開発された「DMX-C1」が原型になっています。女性ユーザーや初心者ユーザーは、そのときから意識はしていました。しかし、毎回スペックアップしていく中で、だんだんハードなイメージに寄っていってしまったところがあります。
ハイビジョンモデルなどは、レンズも大きく造りもガッシリしていますしね。そこで、この辺りでもう一度原点に立ち戻って、ラウンドフォルムのやさしいイメージで開発してみよう、ということになったのです。
現在のXactiシリーズは、全部で4ラインアップで展開しています。ハイビジョンモデルが「ハイエンド」と「スリム&コンパクト」の2ラインアップ、SD(標準画質)モデルが「スタンダード」と「防水対応」の2ラインアップとなっています。今回のCG9は、「スタンダード」のカテゴリーになります。
塩路 グリップ部分に105度の傾斜角度がついていて、握りやすくなっているのが特徴です。片手でいちばん楽に撮れるスタイルだということで、この形が生まれました。将来的なことはまだ分かりませんが、今のところはこれがベストのスタイルだと考えています。
田島 Xactiシリーズを開発する際、千葉大学大学院の人間生活工学研究室に協力していただいて、実際にいろいろな角度のモデルを使って、どれがいちばん負担が少ないか調べてみたのです。その結果、この105度の角度をつけたものが最も筋肉の負担が少ないということが分かりました。今回もその基本スタイルは変えずに継承しています。
手軽さと機動力で“日常撮り”という新たな使用シーンを切り開いてきたXactiの新モデル。高さと幅を抑えたスリムラウンドボディにツヤ感のあるホワイト、レッド、ブラックのボディカラーを採用。従来のXactiより一歩踏み込み、ターゲットを女性層にまで広げたシンプル操作モデルだ。最大12人までの顔検出機能や動画、静止画の同時撮影など、最新ビデオカメラとしての欲しいスペックは確保し、さらに動画ブログ、デジタルプレーヤーなどとの連動の良さも特徴だ。
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