FriendFeedは現在のWeb 2.0の申し子である。このサービスは、あなたが追跡したい友人のすべてのオンラインの活動を1カ所で提示してくれるという、有益性を増しつつある作業を実行してくれる。Twitterへの投稿、ブログの記入、YouTubeのお気に入り、Last.fmの聴取、Flickrの写真、などなど。FriendFeedは(Facebookの更新を除き)あらゆることが追跡できる。また、FriendFeed自体で友人の活動について話をすることもできる。これはYouTubeのフィードバックページの騒動に参加するよりはよりクラブ的な環境である。
こうしたサービスはソーシャルアグリゲータにとどまらないし、FriendFeedが史上初というわけでもない。Plaxo Pulseも多くの同じようなサービスを提供しているし、より小規模なProfilacticやImintaも似たようなサービスを提供している。しかし、FriendFeedは十分な資金があり、立ち上げ以来、チームは迅速に新しい機能を展開している。そこで次は何をするのだろうか。カリフォルニア州マウンテンビューにあるFriendFeedのオフィスを訪れ、共同設立者であるPaul Buchheit氏とBret Taylor氏の2人に話を聞いてみた。
FriendFeedは現在のところ「ソーシャルネットアグリゲータ」である。このサービスは、あなたのオンライン活動を拾い上げて友人に通知するので、友人たちはあなたの活動を確認するのに、わざわざあなたのオンラインの行きつけのサイトをすべて訪れるという面倒な作業をしなくて済む。しかし、多くの人々が気づいているように、これは社会的なオーバーロードにつながる。処理する情報が多すぎるのだ。Buchheit氏とTaylor氏は、FriendFeedの中核となるアグリゲーション機能をさらに便利にするためにもっとやるべきことがあると明確に述べた。特に、友人がやっているすべての最新のことではなくて、あなたが興味のあることを強調してくれるようにサービスにインテリジェンスを追加したいのだという。
彼らがまだ解決していないユースケースの1つは、頻繁に利用しないユーザーであるとBuchheit氏は語った。あなたが2〜3週間ぶりにFriendFeedを訪れるとしよう。「古い」情報の中には、あなたにとってまだ重要なものもある。例えば、1週間前の甥の誕生パーティーの写真などだ。しかし、それより新しいニュースでも情報が古いと重要度は低くなる。例えば、あなたが追いかけている株式に関する3日前のブログの投稿などだ。そこでFriendFeedは、古いけれども重要度の高い情報が、より新しいけれどもそれほど貴重ではないデータに優先して表示されるようにコンテンツを差別化する、さらに優れたサービスを提供する必要がある。
「アグリゲーションはメカニズムであって製品ではない」とBuchheit氏は語った。アグリゲーションは「ユーザーが情報を読むのではなく、人々の動向を追いかけるように」作られている。両氏は、彼らのビジョンが今日のFriendFeedでは部分的にしか実現されていない、と再び語った。
Buchheit氏とTaylor氏は、FriendFeedの機能を複数の場所で現れるようにしたいと考えている。FriendFeedが幅広いけん引力を得るためには、アグリゲートするサイトの広範なフットプリントが不可欠だと主張する人もいるだろう。最近のFriendFeed APIのリリースはその方向に向かうステップの1つだ。また、数日中に「add to FriendFeed」ボタンがリリースされる予定だ。さまざまなソーシャルサイトのパブリッシャーまたはユーザーは、このボタンをインストールして、FriendFeedメッセージをその追随者にプッシュすることができるようになる。
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