市場調査会社iSuppliによると、Appleによる2008年のフラッシュメモリ購入額は、予測より2億ドル減少する見込みで、フラッシュメモリメーカーにとっては厳しい年になりそうだという。
iSuppliは2月、景気減速の中でAppleがフラッシュメモリの購入を切り下げる予定だと報じていたが、正確にどの程度の減少になるかについては判断をつけていなかった。現在、iSuppliが算出した数字では、Appleが2008年の「iPod」や「iPhone」用のフラッシュメモリ購入費用として、2007年の12億ドルから12%増加となる14億ドルを費やすという予測になっている。しかし、iSuppliもフラッシュメモリ業界もこれまで、Appleが少なくとも16億ドルを購入にあてるものと大きく見込んでいた。
全体的なフラッシュメモリ市場は、生産能力の過剰と需要の落ち込みが最悪のタイミングで同時に起こるという混迷の中にある。フラッシュメモリ価格の下落は、Intelの第1四半期決算に影響を与える見込みとなっているし、ほかにも影響を受ける企業がありそうだ。iSuppliは、市場全体として2008年に9%増加の139億ドル規模に成長すると予測しているが、これは27%増加の179億ドル規模という当初の予測を下回っている。
台湾のITサイトDigitimesは3月、Appleが在庫の調整を進めたため、2008年はまだフラッシュメモリの大規模な購入を行っていないと報じていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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