Googleがこのほど買収したDoubleClickの広告事業に関して、約300人の従業員のレイオフを計画していることが、この問題に詳しい筋からの情報で明らかになった。
Googleに問い合わせたが、レイオフの予定人数については答えられないとのことだった。
同社は声明で次のように述べている。「米国時間3月11日にDoubleClickの買収が完了して以来、われわれは自社の事業編成計画に合わせて、米国内のDoubleClick従業員の配置調整に取り組んできた」
Googleの声明はさらに続く。「多くの合併がそうであるように、今回の再検討の結果、被買収企業の人員削減が必要との結論に達した。現在、われわれはDoubleClickの米国内従業員について、一部はレイオフ、一部は暫定的に他部署への配置転換を行っている。われわれは、合併後の組織編成、さらには新しくGoogleに加わった社員たちのスキルと経験により、これからもすばらしい製品およびサービスを顧客に提供し続けられると確信している」
レイオフについては、3月にGoogleの最高経営責任者(CEO)、Eric Schmidt氏がブログで人員削減を示唆する発言を行っていたので、予想されていたことだ。
300人規模のレイオフは、DoubleClickの従業員のおよそ4分の1にあたり、米国外の従業員についても米国内の従業員に続いてレイオフが実施される可能性が高い。
また、Googleによると、DoubleclickのPerformics事業部門については、検索マーケティングとアフィリエイトマーケティングの2部門に分割し、検索マーケティング部門は売却するという。
この動きも、予想外のものではない。検索関連の専門家であるDanny Sullivan氏は、自身のブログ「Search Engine Land」で、Googleに対し、Performicsを事業から分離するよう提言する公開書簡を掲載している。同氏はこの中で、たとえGoogleが自社の検索エンジン事業をPerformicsが手がける検索エンジン最適化(SEO)部門と完全に切り離したとしても、不正な事例や偏向が起きるのではないか、との印象が拭い切れないと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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