マイクロソフトは4月1日、世界展開を目指すIT関連技術者志望の学生を対象とした人材育成支援プログラムを開始した。現場の最前線で活躍する国内のITベンチャー企業による直接指導が、世界で通用する学生の育成にとって現実的な取り組みであると判断した。
新たに始めたIT人材育成支援プログラムは「学生メンタープログラム」。マイクロソフトでは今求められているIT業界における人材を「国際競争力のある人材」と定義。国際競争力のある人材とは「専門的な知識」「実践的な技術」「創造的な視野」「国際的な指導力」──を所有する人材であるとし、こうした人材の育成には現場の最前線で活躍するベンチャー企業からの指導が欠かせないと考えた。
そのため、第1回となる今回は2007年の「Microsoft Innovation Award」を受賞した「チェプロ」「Knowlbo」「ソフトアドバンス」──の3社にそれぞれ学生チームの指導・育成を託し、全世界の学生を対象としたIT技術コンテスト世界大会となる「Imagine Cup 2008」(第6回、開催地はパリ、テーマは「環境」)での優勝を目指す。
ベンチャー企業による直接指導とその成果を国際的な舞台で発表する機会を用意することが、実践的かつ国際感覚のある学生育成に寄与すると見ている。学生の指導にあたる企業の利点は、今後の広報活動や人材採用などへの貢献。
具体的な企業各社から学生に対する指導・支援内容については今後詰める。現実的には4月27日のImagine Cup 2008日本大会まではヒアリングを進め、7月開催の世界大会への出場が決定した場合、その後の2カ月で企業から学生チームへの本格的な指導が行われることになりそう。
Imagine Cup 2008日本大会出場チームは以下の通り。
・チーム名:「IAMAS AND team」(指導企業:チェプロ、学生チーム:国際情報科学芸術アカデミー=三浦剛史氏、淺野哲也氏、松浦星太氏、村木優貴氏)、作品名:「Garbage Collection」
・チーム名:「EMET」(指導企業:ソフトアドバンス、学生チーム:東京大学大学院=足立博氏、北陸先端科学技術大学院大学=岡本道明氏)、作品名:「moQmo(モクモ)」
・チーム名:「NISLab」(指導企業:Knowlbo、学生チーム:同志社大学=松下知明氏、加藤宏樹氏、清水誠氏、中島申詞氏)、作品名:「ECOGRID」
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