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「世界初」が世界進出への個の力を結集させる--エニグモ須田共同CEOに聞く

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 「BuyMa(バイマ)」、「プレスブログ」、「filmo(フィルモ)」、「シェアモ(ShareMo)」――。エニグモが提供するサービスはどれも独自性に溢れている。仕掛け人は、元大手広告代理店勤務で現在、同社最高経営責任者(CEO)を務める須田将啓氏と田中禎人氏。優れたベンチャー企業を選出する「Tech Venture 2008」に選出された同社のビジネスモデルと今後の展望について、須田氏に語ってもらった。

「尊重」の精神育む共同CEO体制

――エニグモについて教えてください。

 インターネットを利用した新しいビジネスの企画・開発・運営を行うことを目的として2004年2月に設立した会社です。アイディアの発案者である私と田中が共同最高経営責任者を務めます。

 この共同最高経営責任者というスタイルは当社の最も大きな特徴の1つで、お互いの意見を尊重し合う経営陣の姿勢が、社内の意見を尊重し合う社内風土のベースにもなっています。

 主なサービスはグローバル・ショッピング・コミュニティ「BuyMa」、個人ブログを活用したプロモーションシステム「プレスブログ」、消費者参加型CM制作ネットワーク「filmo」、2008年1月からスタートしたソーシャル・シェアリング・サービス「シェアモ」です。このほか、filmoにプレスブログの要素を加えて「rollmio(ローミオ)」の名称で米国展開しています。

――会社設立の経緯は。

 2002年のちょうどクリスマスの日、当時勤めていた博報堂で残業中に、田中と互いのアイディアを交換したのがきっかけ。そこで話題にのぼったのが「BuyMa」でした。その後、サービス実施に向けてブラッシュアップをかけ、企画を練りこんでいきました。

 当初は「アイディアを世に出したい」という気持ちが強く、必ずしも自分たちが主導するという考えはありませんでした。そこで企画の精度と信頼性を高め、パートナー企業探しに奔走することになります。

 当時、複数の企業が我々の企画を評価し、実践に向けて動き出したこともありましたが、いざビジネスとして進み出そうとすると思惑の違いが顕著になってくる。思い通りにならないどころか「思ったことすら出せない」状況が生まれてきてしまいました。

 そこで自ら会社を立ち上げ、構想を実践するのがベストという判断に至ったのです。

――「BuyMa」について教えてください。

 世界各国で発見した素敵な商品を販売したいという「バイヤー」と、日本にいながら世界中の商品を購入したいという消費者をマッチングする、全く新しい形のショッピングコミュニティです。2005年の開始以来、現在では会員数30万人、バイヤーも世界54カ国1万人が参加しています。

 市場はファッション関係が中心となっていますが、例えば「ニューヨークのクラブのみで販売されているライブCD」など、ロングテールな商品が取引されることもあります。ユーザから「こんな商品が欲しい」とニーズを吸い上げて買い付けに走るバイヤーも多く、単なる売買市場にとどまらない、世界を股にかけたコミュニティとして成長を続けています。

――海を越えた取引市場ということで、契約上のリスクも予想されますが。

 実際の取引においては、独自の決済システムを取り入れ、商品代金の決済代行をエニグモが行っています。これによりお金を払ったのに商品が届かない、商品を送ったのにお金が支払われないというトラブルを回避することができています。具体的には、注文連絡が入った段階で購入者の支払い金をバイマが仮押さえ(コンビニ・ATM・ネットバンク・郵便局などから)し、発送が行われた時点でBuyMaからバイヤーに振り込む、という形です。これを当社独自のアイディアとして採用し、現在では他社サービスでも導入するケースが増えてきました。

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