ソーシャルメディアサービスのImeemが、Imeem Media Platformと呼ばれる開発者向けプラットフォームを発表した。このプラットフォームは、APIと開発ツールのセットで、これらを利用することにより、外部の開発者やパートナーはImeemサイトの構築、改善に貢献できる。また、それらのAPIを利用することにより、開発者らは、同サイト上のさまざまなメディア(音楽、ビデオ、写真)、メディアプレーヤーインターフェース、音楽リコメンデーションエンジン、曲目リスト製作ツールなどが利用できる。
Imeemの創設者であるDalton Caldwell氏によると、同プラットフォームはまだ稼動しておらず、稼働開始間近というわけでもないという。現時点で公開されているのは、開発者らが試験を開始するための文書やツールのみだ。Caldwell氏は、「これは第一段階のようなもの」と語る。アプリケーションディレクトリやOpenSocialによる互換性は後ほど追加される予定。
Caldwell氏によると、このImeem Media PlatformはメディアプレーヤーソフトウェアのWinampから一部ヒントを得たという。Winampは、ウェブの草創期に人気を博した。その理由として、「ハッキングが可能」だったこと、外部の開発者が作ったプラグインや拡張機能を歓迎したことなどが挙げられる(Winampの親会社であるNullsoftは1999年にAOLに買収された)。
「私が(Winampの)ファンだった理由は、拡張可能だったからだ」とCaldwell氏は語る。同氏は、Imeemの新しい開発ツールによって、ハイテクに関してある程度専門知識を持ったImeemファンたちが同サービスの質を高め、Imeemのインターフェースは使い勝手が悪いという苦情を解決してくれると期待している。「だれかが、例えば、スマートプレイリスト生成機能を開発したとする。そのおかげでユーザーがお気に入りのアーティストの名前を入力して、(Imeemが)自動でプレイリストを生成することが可能になる。われわれはこうしたことを非常に素晴らしいことであると期待している」
Caldwell氏はまた、「曲当てクイズ」や楽曲にまつわる雑学クイズ、または音楽関連のブログで自分たちのサイトに組み込んだImeemプレーヤーをカスタマイズする方法など、いくつかの例を挙げた。
世界のMySpaceやFacebookのようなサイトと比べると依然として見劣りするが、Imeemは2006年にインスタントメッセージングクライアントからソーシャルネットワークへと方向転換した状況から大きく回復している。同サイトは現在、月のユニークビジター数が2400万人に達し、4大レコードレーベルと楽曲のストリーミングに関して契約を結んでいると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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