John Battelle氏は、ハイテク業界のバブルと崩壊を熟知している。彼は約20年にわたり、最前線でその両方を見てきた。
Battelle氏は1993年、技術系の報道の基準を定めた雑誌「Wired」を共同で創刊し、そこから「Hotbot」や「Suck」などの人気サイトも派生させて、Conde Nast Publicationsのような総合出版のオンライン版を構築した(現在Conde NastはWired誌を所有している)。1998年には、社交クラブ的なハイテク系雑誌「The Industry Standard」を共同で創刊した。同誌は、それが記事として取り上げてきたドットコム企業と同様に過大評価され、やがて多くのドットコム企業と共に倒れた。
長年の経験を持つジャーナリストとして、Battelle氏は2003年当時の時代思想であったGoogleに着目し、繁栄するこの企業をテーマにしたノンフィクション「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」を書いた。同書は、2005年9月にPortfolio Hardcoverから出版されている(実を言うと私は、Battelle氏の著書のために、ちょっとした調査を行った)。Battelle氏は、検索とメディア業界をテーマにした人気ブログを作り、それを自著の研究と宣伝のツールとして活用した。ブログコミュニティ構築とビジネスの経験を踏まえ、Battelle氏は、O'Reilly Mediaと共にWeb 2.0会議をいくつか開催し、Federated Media Publishing(FM)を設立した。FMは、知名度の高い独立系ブログとウェブサイトに広告を配信している。
Battelle氏とFMは、出版パートナー企業に対して広告売上の50〜60%を値引きした価格で広告を販売、配信している。いわゆる垂直型(専門分野の縦割り)広告と垂直型パブリッシングのネットワークを手がけることで、同氏は再びインターネットの流行の最前線に立ったというわけだ。
CNET News.comは先日、Battelle氏にインタビューを行い、資金調達、オンラインパブリッシングの現状、Googleの未来について聞いた。
John Battelle:それは、人々が垂直型広告とはどういうものかを理解しておらず、自分に理解できないものが成功すると期待しているからでしょう。
Battelle:まあ、1カ月かそこらのにわかブームだと思います。しかし、マーケッターに対してどこで付加価値をもたらすのか、またパブリッシャーに対してどこで付加価値をもたらすのか、ということは突き詰める必要があります。
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