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Federated Mediaのバッテル氏に聞く--独立系メディアとネット広告、グーグルの未来(前編) - (page 2)

文:Stefanie Olsen(CNET News.com) 翻訳校正:藤原聡美、矢倉美登里、大熊あつ子、吉武稔夫、高森郁哉2008年03月25日 15時10分
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 私は、水平型広告ネットワークよりも垂直型広告ネットワークの方が、間違いなく価値が高いと思っています。ですから、広告主に対して、「ご覧ください、女性の興味を引くサイトばかり400もそろえましたよ」と言えるのです。広告主たちはたぶん、それに対してちょっと多めの広告料を払ってくれるでしょう。私の予想では、ブランドへの認知や愛着を獲得するのに、アルゴリズムを利用したり(ネット広告の標準策定団体Interactive Advertising Bureauのガイドラインに沿った)バナー広告をコンテンツの横に掲載したりするやり方は、いずれ時代遅れになります。もちろん、従来のやり方でもある程度は可能でしょう。しかし、目標を完遂するには、表現手法を極めたころの雑誌ビジネスのようなエコシステムを用意する必要があります。そうした環境では、表現に積極的にかかわり、パブリッシャーと協力して、たとえばオンライン版の見開き広告(に相当するもの)など、クールなことができるでしょう。

 業界では、オンラインのダイレクトレスポンス広告が大成功を収めています。垂直型広告ネットワークの問題は、広告配信先と契約し統合して、消費者への認知度を証明するまで、ダイレクトレスポンス広告と同じ価格で我慢しなければならないという点です。広告表示1000回あたりの料金(CPM)は5ドル以下ですね。

 われわれは、雑誌やケーブルテレビ業界を支えてきた料金と同じようなCPMを望んでいます。20ドル、30ドル、40ドル、50ドルを超えるCPMです。その値段に見合う価値を得られると広告主に思ってもらい、その価値を証明できる媒体ができれば、料金を払ってもらえるでしょう。そうした媒体を作るのはパブリッシャーだけの仕事ではなく、パブリッシャーとマーケッターとの共同作業です。ですから、われわれはマーケッターと協力してそれに取り組んでいるのです。

--あなたの事業が、他のパブリッシングネットワークや広告ネットワークとどう違うのか、簡単に説明していただけますか。

Battelle:われわれの目標は、情熱を持った個人や集団が率いている独立系メディアを通じて利益を上げることです。(われわれは)こうした人々が利益を上げるのを手助けし、われわれの支援がなくては得られないようなサービスを利用したり、契約を結んだりできるようにしています。独立系のメディアでも、他の多くの類似サイトと連携することで、GoogleやMicrosoftのような大企業からより良い条件や契約を取り付けることができるのです。

 肝心なのは、本当に質の高い独立系サイトを厳選して提携することです。そして、こうしたサイトが質を保てるようにすることは、われわれにとって利益になります。特に2007年は、誰もが口々に、サイトをまとめ上げるアイデアの素晴らしさを話題にしていました。「これらのサイトをたくさん買収して1つにつなげてしまおう。そうすれば、次世代の大手メディア企業を手にすることになる」というわけです。

 こうした戦略は、金の卵を産むガチョウを殺してしまうかもしれません。これらのサイトは、独立しているからこそこれほど成功しているのです。ですから、われわれは、これらの独立系サイトを支援して、ViacomやTime Inc.、Conde Nastといった大手メディアに買収された場合に利用可能になるものを、彼らが独立を保ったまま利用できるようにしたいと考えています。

--うわさでは、あなたが資金調達を目指していて、オファーを吟味するためにGCA Savvian Advisorsを雇ったとされています。あなたがすでに利益を上げていて現金は必要ないとすれば、その資金で何をする計画なのでしょう。

Battelle:仮に資金調達ラウンドを実施するとしても、調達した資金を何に使うのか、具体的に話すことはできません。しかし、この新興分野には非常に多くのチャンスがあるので、妥当なアイデアがあればそれを実行するのに必要な資本を得られるというのは、素晴らしいことだと思います。この市場は変化が非常に速く、資金の供給が必要です。つまり、独立系のサイトは融資を必要としていて、われわれは提携しているすべてのサイトにとって良きパートナーでありたいと考えているのです。

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